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『 フラガール 』

2009.05.31 (Sun)

「 少女よ フラを踊れ。  立ち上がれ 未来のためにー。 」

ふらフラガール ( 2006年/日本 )
【監督】 李相日
【脚本】 李相日/羽原大介
【音楽】 ジェイク・シマブクロ

【出演】 松雪泰子/豊川悦司 /蒼井優
      /山崎静代/池津祥子/徳永えり
      /三宅弘城/寺島進/高橋克実
     /岸部一徳/富司純子


もう6月ですね。 
初夏の緑がまぶしいこの季節、
やっとこの作品を観ました。

その感想は・・・?




More・・・

時代は、石炭から石油へのエネルギー転換期真っ只中の、昭和40年。
全国に広がる 炭鉱閉山の波 は、福島県いわき市の小さな町にも押し寄せていました。

そこで、町の生き残りをかけて計画されたのが
石炭を掘るときに出る温泉の熱を利用したレジャー施設 「 常盤ハワイアンセンター 」

地元の少女達から募った素人ダンサー達で
センターのオープニングを飾るフラダンスショーを実現するべく
講師として東京から招かれた 平山まどか ( 松雪泰子 ) は、
元SKD ( 松竹歌劇団 ) の花形ダンサー。

「 あたしのハワイ・・・、どこ?? 」

なにやらワケありで渋々この町にやってきた彼女は、
田舎娘達を前にすっかりヤル気をなくしてしまうのですが・・・?

ふら8


誰もが 「 できるわけがない! 」 と思うことに真剣に取り組んだ時、
そこに ドラマ は生まれるのでしょう。

炭鉱しかない東北の小さな町を、常夏の楽園に変えようとした突拍子もない計画は、
まさに ピンチをチャンスに変えた 、奇跡の大逆転。

この作品には、かつて過酷な時代を乗り越えようと奮闘した人々の
溢れんばかりの夢と勇気と未来 が詰まっていました。

ふら1



今から約45年ほど前の、1960年代。
いわゆる日本の高度経済成長期に進められた、 石炭から石油へのエネルギー革命 は、
炭鉱産業の急速な衰退をもたらし、炭鉱を糧としてきた人々の生活を一変させます。

長年 ヤマ に人生の大半を捧げてきた炭鉱夫たちへの突然の解雇通告。
時代のうねりは、人々から仕事を奪い、住まいを奪い、
そして信じて積み上げてきた 価値観 さえ
容赦なく押し流してしまったのかもしれません。

そんな中、紀美子の兄・ 洋二朗 ( 豊川悦司 ) はこんな言葉をつぶやきます。

「 時代が変わったからって、なんで俺らまで変わらなきゃなんねぇ。
勝手に変わったのは時代のほうだ 」


蒸し風呂のような暗い坑道で汗と埃にまみれ、
常に落盤の危険にさらされながら命をかけてきた、炭鉱夫たち。

その丈夫な体と、その大きな手で、家族を支え続けてきた彼らの目に映っていたのは、
どうすることもできず時代に流れされていくしかない我が身への失意と、社会への怒り。

しかし、フラを踊る少女たちの瞳には、明日の未来を切り開きたいと願う、
輝かんばかりのたくましい決意 がみなぎっているようでした。

それはまるで、坑道の暗闇から地上へ這い出た大人たちにとって、
思わず手をかざし目をそむけずにはいられないほど眩しく差し込む
陽の光でもあるかのようにー。

ふら6


変化 を受け入れることは、とても勇気のいることだと思います。
それまでやってきたことを否定されるような屈辱にさいなまれることもあるでしょう。
年を重ねれば重ねるほど、守りたいものが増えれば増えるほど、
変化 に対して臆病になっていくのが、人間というものなのかもしれません。

だけどきっと、幸せになりたいと願う気持ちは、誰もが同じはず。

炭鉱しかない田舎町で 「 プロのダンサーになりたい 」 と夢みた少女たちの、
小さな決意が起こした小さな変化 が、
やがて周囲に広がって人々の心を動かし、町を変えていく。

クライマックスに見せる、蒼井優ほかキャストが一丸となった入魂のダンスシーンは、
映画を観ているすべての人々を圧倒し、その身を奮い立たせてくれることでしょう!


実話を基にした フラガール は、
“ 未来のための発想の転換 ” を実現した町の再生の物語。
積み上げたものを捨て、新しい価値観を受け入れることの難しさと勇気を、
心に吹き込む南風のように暖かで爽やかに見せてくれる、明日への夢と希望に満ちた一本。

ふら7

「 炭坑節からフラダンスへー。 」

炭鉱娘たちの心意気は、時代を超えて再びめぐってきたこの混沌とした現代を生きる
わたしたちにとって、幸せをつかむヒントかもしれませんね!


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テーマ : 映画を見て、思ったこと - ジャンル : 映画

13:26  |  女性必見!の映画  |  Trackback(1)  |  Comment(5)

Comment

松竹映画の黄金期

を彷彿とさせる映画でした。いわゆる“大船調”というヤツです。例えば天才監督木下恵介がコンスタントに描いた美しい人情劇の数々に、とても似ている映画だと思います。
そういう日本の伝統芸が、必ずしも異国にルーツを持つプロデューサーや監督たちが紡ぎ出しているというのも面白い現象ですね。
kaoru1107 |  2009.06.02(火) 22:22 | URL |  【編集】

この映画は観ていませんが、ここ数年、邦画が頑張っていますよね。ヒットしたテレビドラマの劇場版というのはどうかと思いますが、泣き笑いの中に、人間にとって大切なこと、どうかすると忙しい日常の中で忘れてしまいがちなことをきっちりと見せてくれる人間ドラマが、私は好きです。

といいつつ、日本の映画会社の興行収入にはちっとも貢献していない私です。
近々、仏映画「サガン」を見に行く予定ですし。
オルサ |  2009.06.03(水) 00:28 | URL |  【編集】

★kaoruさん こんばんは。

>松竹映画の黄金期を彷彿とさせる映画

どちらかというと寅さんよりも一番星桃次郎派のわたしですが(笑)、
小津安二郎監督監督は大好きでした。

そうですよね。関わったスタッフを見るととても面白い現象ですね。
脈々と受け継がれてきた日本の良さや迷いがとてもリアルに表現されていて、
回顧主義だけではない製作者の前向きさが溢れていた気がします。

映画を観た後はもちろんフラダンスが習いたくなりましたわ!(笑)



★オルサさん 最近は邦画もがんばってますよね。
ただあまり良質の人間ドラマが少ないのがとても残念です。
あまり邦画は取り上げないのですが、この作品はとてもグッときましたよ。

『サガン』予告観ましたよ!行かれるのですね。
恥ずかしながら…実は「悲しみよこんにちは」を読んでいないのですっ。
彼女がどんな女性だったかとても興味があるので、
いつかぜひオルサさんのところで取り上げてくださいませっ。
感想もお聞かせくださいね。
Carolita |  2009.06.03(水) 22:48 | URL |  【編集】

『フラガール』!

ご覧になられましたか!
『わが谷は緑なりき』から脈々と受け継がれる“炭坑ものに外れなし”の神話。日本に舞台を移しても神話は続きましたね。
自分の感想の中でも書きましたが、ポイントは“変化”ですよね。
そして、蒼井優に完落ちしたのがこの映画でした(笑)
TBもさせていただきました!
micchii |  2009.06.07(日) 14:33 | URL |  【編集】

★micchii さん  やっと観ましたよ!
そうそう、常日頃からおっしゃっておられる通り、
やはり「炭鉱モノに外れなし!」で、炭鉱モノに弱い自分も再認識しました(笑)

DVD鑑賞は今年の2月頃の一番暗いニュースが多い時だったので、
今の時代とダブって感じられる部分が多く、歴史はめぐってくるんだなと
つくづく感じましたね。

蒼井優ちゃん、わたしも惚れました(笑)
将来が本当に楽しみな女優さんのひとりです!
TBもありがとうございました。
Carolita |  2009.06.07(日) 19:02 | URL |  【編集】

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炭坑ものに外れなし。 『ブラス!』『リトル・ダンサー』『わが谷は緑なりき』『遠い空の向こうに』、当ブログでも常連の炭坑もの、新たな...
2009/06/07(日) 14:29:52 | 愛すべき映画たち

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