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映画で見る「卒業」その2

2006.03.19 (Sun)

卒業シーズンなので、卒業 をテーマにした映画を勝手にピックアップした 第2弾
前回の 愛と青春の旅立ち のラストシーンは、女性にとって永遠の憧れではないかと
思いながら書いたのですが ( 特にわたしの夢見たいなモンですけどね(笑) ) 、
意外や意外に、なんと男性陣から頂いたコメントが多くて驚きました。
そこで今回ピックアップするのは、男性にとって永遠の憧れ、ミセス・ロビンソン が、
いろんな意味で大活躍(?)するこの映画。 タイトルは、ズバリ!

卒業 ( 1967年/アメリカ 原題:THE GRADUATE )
【監督】 マイク・ニコルズ
【原作】 チャールズ・ウェップ
【脚本】 バック・ヘンリー/カルダー・ウィリンガム
【音楽】 ポール・サイモン/デイヴ・グルーシン
【出演】 ダスティン・ホフマン/キャサリン・ロス/アン・バンクロフト
     /マーレイ・ハミルトン/リチャード・ドレイファス


これも懐かしいですね~。さぁみなさんも一緒に思い出しましょう! それは・・・?

More・・・



ファースト・シーンは、ロサンゼルス空港へ着陸直前の、飛行機の中。
大学を卒業し、実家へ帰省する ベンジャミン ( ダスティン・ホフマン )
自宅の卒業パーティで、親戚・知人たちからどんな祝福の言葉をかけられても、
ずっと 心ここにあらず といった様子の ベン
その目の表情を、カメラがずっとアップでとらえていたのは、とても印象的でした。

 「ハロー、ベンジャミン・・・」 
トイレと間違えたと言ってベンの部屋を訪れた、ミセス・ロビンソン
もう艶やかなこの一言だけで、シーンの空気が変わっちゃうんですよ。
その アン・バンクロフト の存在感は、同じ女性から見ても、貫禄タップリ。
強引に車で家まで送らせたうえ、そのまま一杯飲んで行きなさいよと、
さらりとグラスを手渡してしまうあたりは、さすが。


そりゃ20歳やそこらの青年が、かけ引きでは年の数だけ上手の彼女の誘惑に勝てるわけもなく、
頑なな態度で言えばいうほど、あらら~と女王蜂のクモの巣に絡まっていく感じ。
それを見事に表現したのが、このカットでしたよね~。
ミセス・ロビンソンの足の間越し に抜いて見せるなんて、当時はかなり衝撃的だったはず!


その数日後、ベン21歳 の誕生日を迎えます。
子供扱いする両親から、モリまでついたおかしな潜水服一式をプレゼントされ、
言われるがまま無理やり着せられたり、結局、誘惑に負けて ミセス・ロビンソン
タクト・ホテルに呼び出したはいいけれど、動揺丸出しの怪しげな行動は、
妙にリアルで、コメディ・チック。
特に、偽名を使ってチェックインしようとするフロントでのやりとりは最高ですね (笑)
そうして卒業後の進路も決めず、ズルズルと秘密の逢瀬を重ねてしまって・・・。


そして、いよいよ幼なじみの エレーン ( キャサリン・ロス ) がバークリーから帰省します。
彼女は ミセス・ロビンソンの一人娘
「絶対に、エレーンだけはやめてね。約束して」
忠告を受けながら、結局また、両親に押し切られてデートしてしまう破目に・・・と、
ここでも周囲に流され続ける、ベン

そうなんです。主人公には、どこまでいっても 自分 がないんですよね。
何をしても 中途半端 な、ダメダメ青年の物語。
でもそれがズバリ、この 卒業 という作品で監督が描きたかったテーマなんじゃないかな。
ベンジャミン の行動、言葉、すべてに一貫性がなくて、未完成で幼稚。
何から卒業したのかも実感がつかめず、脱力感でいっぱいになった心には、
姿の見えない将来への不安が忍び寄り、男としての好奇心と欲望だけが先走る。
情熱が無いワケじゃないのに、無気力で、無感動で、夢が分からない。

無意味に 若さ をもてあまし、大人が見たら 「何をやってるんだ、もったいない!」 って
思っちゃうんですけど、ふと振り返ってみると、どこかに少しでも主人公とかぶってる
青春時代の自分がいたりする。
実に普遍的なテーマだからこそ、妙にリアルで生々しくて、観るたびに何かが疼いて仕方ない。
こんなにプンプンと鼻をつくような 青春の匂い がする映画は、
もう今はきっと作れないんじゃないかな。
60年代という時代が生み出した遺物なのだと思います。


卒業 が撮られたのは、 1967年
わたしは60年代後半生まれなので、その時代のリアルタイムな青春を知りません。
知っているのは、ベトナム戦争が始まり、学生運動が激しくて、フォークが流行っていたこと。
学生には皆、社会に言いたいことがたくさんあった時代。
サイモン&ガーファンクルの歌詞も、今読むととても不思議。
でも、そんな 怒れる若者 の影で、少数派の親の擁護を受けるブルジョアな学生達は、
経済的に恵まれていただけに、その情熱の向けどころが曖昧だったように思えます。

年上の女性との密会を重ねながら、自分を 汚れている と感じていたベン。
そんな彼の前に現れたエレーンは、清らかで汚れをしらないものの象徴 だったのかも。
失ったと思っていた 汚れなき自分 を取り戻させてくれる、唯一の存在。
だからこそ、なんとしても手に入れたくて、彼女に固執していたように見えます。
そして、何度見ても胸をうつ、あのラスト・シーン。
「エレーン!」 と叫んだ時の、 ベンの、あの表情・・・。


追いもかけるうち、それが だと思い込んだ、 ベン。
世間知らずな故、追われるうち、それが だと信じた、エレーン 。

果たして、それは本当に 真実の愛 だったのか?
そこに未来がなかったとしても、その 若さ の一瞬のきらめきは、
永遠にわたしの心に焼き付いて忘れられないことでしょう。
そして、教会を飛び出してバスに揺られる2人の複雑な表情も、実になんとも言えずリアル。
この後、2人はどうなったんだろう・・・? 
あ、そっか、ベンは12年後に クレイマー・クレイマー でパパになって離婚して、
15年後にはとうとう トッツィー で女装癖がついたんだった!
あ~、ダメダメ、そんなことを考え出したら、また今夜も眠れなくなりそう (笑)

ともあれ、今年何かを 「卒業」 された皆さま、おめでとうございます!
今になって思うのは、卒業するっていうのは、達成感と同時に ゼロ に戻ることなんじゃ
ないかな。 特に、これから社会人になる方にとっては、
社会から 自分の人生の舵取りを己に手渡される儀式 のようにも思います。
この映画は、まさに舵取りをまかされたものの、どの方向に舵を切ればいいのかわからず、
海の上をプカプカ漂っているような青年の物語。

時代を超えて支持される映画が教えてくれる 卒業 のカタチ。
それは、貴方の人生にヒントを与えてくれるかもしれませんね。
素晴らしい門出とともに、素晴らしい未来が訪れることを祈って、
全ての卒業生の皆さんに、Congratulations!

♪ > 忘れられない『 卒業の思い出 』 がありますか?
    ↓

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テーマ : ブログ日記 - ジャンル : ブログ

22:23  |  60~80年代名画  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

Comment

こんばんは。
「卒業」見ましたよ。
16歳のときに、それでもやっぱりリバイバルでした。
アメリカン・ニューシネマをリアルタイムの青春期に体験した人たちは団塊の世代でしょ。
「卒業」「真夜中のカーボーイ」「明日に向かって撃て!」。
ニューシネマは音楽がみんな良かったなあ。

アン・バンクロフトは残念ながら去年、亡くなってしまいましたね。
40年連れ添った夫メル・ブルックスの「メル・ブルックスの大脱走」の彼女が好きでした。
夫婦そろって歌って、踊ってと、コメディも上手い人だったんだと再認識した映画でした。

晩年の「僕たちのアナ・バナナ」や「ハート・ブレイカー」では、まだまだお洒落でカッコイイ姿を見せてくれてたのに。
5011 |  2006.03.20(月) 23:04 | URL |  【編集】

サイモンとガーファンクル

ご無沙汰しています。
僕にとって映画「卒業」って名曲「サウンド・オブ・サイレンス」とイコールなんです。何度も観てるはずなのに、carolitaさんの解説を読んで、初めて映画のストーリに気がついたような感じがしました。もちろん、頭の中ではずっとポール・サイモンのギターが鳴っているんです。今でも、これほど素晴らしいサウンドトラックにはお目にかかっていませんね。
mac |  2006.03.21(火) 17:07 | URL |  【編集】

★5011さん、アメリカン・ニューシネマ、どれも名作揃いで懐かしい!
それから役者が今思うと、ホントに大物揃いででしたね。
「明日に向かって撃て!」も好きでした。
ちなみにこの「卒業」のベン役は、最初はレッドフォードにオファーがいったと
小堺さんが言ってましたよ。でも、ちょっといい男すぎて、想像できないわ~。

アン・バンクロフトのコメディですか? それも想像できないけど、見たいなぁ。
訃報を聞いた時は驚き、残念でしたね。ミセス・ロビンソンが強烈すぎて、
わたしも女ですけど、女って怖い生きモンねぇなんてね(笑)
「僕たちのアナ・バナナ」にも出てたんですか? じゃ、やっぱり見なきゃ!


★ mac さん、いらっしゃいませ! こちらこそ、ご無沙汰してごめんなさいね。
この映画、音楽から入って戻る方も多いみたいですね。
わたしは映画が先だったんですよ。でも父がサイモン&ガーファンクルのLPを
持っていて、ジャケ写だけは今でも頭に焼き付いているんです。
最近は映画のサントラといっても、流れた曲が入っていなかったり、
使われなかった曲が入っていたり、曲を聴いて映画を連想させるものが少ないのが残念ですね。
ちなみに少女時代に気に入っていたのは、「グリース」のサントラでした。
あれなら、今でも全曲ハナ歌歌えます(笑)
Carolita |  2006.03.21(火) 22:24 | URL |  【編集】

出遅れた!

アンバンクロフトって亡くなったの・・・・
貫禄あるステキな大人だったのにね!
「卒業」はサイモン&ガーファンクルの音楽が流れちゃう!
サントラとしては、すごいことなんじゃないの??
Mrs.ロビンソンは強烈な印象だったのと、純真なべぶちゃんは
「きゃっ!そんなことありえない~」ってショックでした。

「僕たちのアナ・バナナ」のダーマちゃんが大好きです。
べぶ |  2006.03.23(木) 23:06 | URL |  【編集】

キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!

「卒業」
でも、前回先走ってコメントしちゃったからなあ・・・

あっ、あった!
我が家の長女も無事に高校を卒業しました。
子供の成長は早いものです。
ついこの間まで手を繋いで歩いていたと思っていたのにね。

う~む、また映画と関係のない話になったゾ。
スンマソ!!
ZEISS |  2006.03.24(金) 22:28 | URL |  【編集】

遅レスでごめんなさいっ!

★べぶさーん、そうなのよ、アン・バンクロフトお亡くなりになったのです。。。
女の色香とコワさを全開の、ミセス・ロビンソン・・・!
たしかに強烈キャラ・・・、同性の目から見ても忘れられない~~っ。

「サウンド・オブ・サイレンス」やら「ミセス・ロビンソン」やら、
曲だけ知ってる若者も多いのでしょうね~。サントラは名盤ですよ。
これでギターを始めた人も多いはず!
べぶさーん、今度ピアノで弾いてっ! またリクエストしちゃうぞっ。


★ZEISSさん、期待どうりのご訪問&レス、さんきゅーですっ!!
そうなんです、その絵文字の一言が欲しかったぁっ!(爆)
あっ、もうこれでわたくし大満足。思い残すことはありません(笑)

まぁ!高校生のお嬢様がいらっしゃるなんて!ご卒業おめでとうございますっ♪
くれぐれも、ベンジャミンのような殿方をつかまえないよう、
また、ミセス・ロビンソンのようなコワい女性にならぬよう、
いつかこの映画を見せてあげてくださいねっ、なんつって!
Carolita |  2006.03.26(日) 00:11 | URL |  【編集】

個人的に“イタイ”映画・・・

まさに名作。ニューシネマの代表作ですが、私はちゃんと観ていません。17か18歳頃のTV放映時に横目でチラチラ観た程度です。
Carolitaさんが書かれているようにアンチ・ヒーローの極めつけ。「俺たちに明日はない」も「明日に向かって撃て!」も、描き方が従来と異なるだけでやはりその青年像はヒーローなんですね。でもベンジャミンは違う。本当の等身大の“何者でもない”青年。同じ立場だったかつての自分は、その彼を観て楽しむ気持ちには到底なれなかったのでしょう。それだけこの映画は革新だったということですね。

アン・バンクロフトは62年の「奇跡の人」でアニー・サリバンを演じてスターになり、ミセス・ロビンソンはその円熟期でしょう。私にとっては「愛と喝采の日々」1977の結婚を選択しなかったことで成功を手中にしたバレリーナがリアルタイムです。典型的な美人でないのに画面の印象をひとりでさらってしまう、凄い女優でした。
kaoru1107 |  2007.10.08(月) 17:09 | URL |  【編集】

★kaoruさん、あららっ、まぁまぁそうイタイと言わず(笑)

若い頃は、誰でも“イタイ自分”なもんですよね。
前髪とさかカールに太眉・ボディコンの自分の写真は、ああ抹殺してしまいたい~(爆)

夢はあっても口ばっかりで、いつも回りに流されて、他人の目ばかり気にして、
うわべだけカッコつけて、結局一人であがいてばかりのベンジャミンが
今だから、なんかくすぐったいというか愛しく思えたり。
あの頃の“イタイ自分”にもう一度会いたくなったら、また「卒業」を見たくなるかもしれません。

アン・バンクロフトは、大人の女性の代名詞ですよね。
他の作品はあまり見たことがないので、「愛と喝采の日々」も今度探してみますっ♪
Carolita |  2007.10.09(火) 23:36 | URL |  【編集】

はじめまして

どうも、ついさっき「卒業」を見たばかりの者です^^

失礼ですが、画像間違ってません?ダーティー・ハリーが混ざってる気が・・・
トム |  2008.11.11(火) 00:09 | URL |  【編集】

★トムさん、お返事遅くなってしまってごめんなさいっ!
ご訪問、ありがとうございます。

おおっ!ですよね。。。っ、たしかにダーティ・ハリーが混ざってますねっ(笑)
写真ファイルが増えてきたので、どこで混ざったのでしょう??
今度正しい画像探したら張り替えておきますね。
ご指摘、ありがとうございました!
Carolita |  2008.11.16(日) 15:38 | URL |  【編集】

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