スポンサーサイト

--.--.-- (--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

「サイダーハウスルール」

2006.09.30 (Sat)

『ギルバート・グレイプ 』『ショコラ』『シッピング・ニュース』・・・。
いつも大物俳優達の味わい深い一面を見事に引き出して、質の高い人間ドラマを
私達に見せてくれる、ラッセ・ハルストレム監督。
そして、この作品のファンという方もきっと多いことでしょう。

『サイダーハウス・ルール』(1999年/アメリカ 原題:THE CIDER HOUSE RULES)
【監督】ラッセ・ハルストレム
【原作・脚色】ジョン・アーヴィング
【出演】 トビー・マグワイア/マイケル・ケイン/シャーリーズ・セロン/デルロイ・リンドー/ポール・ラッド/ジェーン・アレクサンダー/キャシー・ベイカー/エリカ・バドゥ

初々しさが残るトビー・マグワイアの表情と、名優マイケル・ケインの懐の深さを
思い出しただけで、今でも胸が熱くなる作品です。
それは・・・?

More・・・

物語の舞台は、1943年アメリカのメイン州セントクラウズ。
小高い丘の上に建つ、一軒の孤児院「サイダー・ハウス」には、
里親を待つ大勢の子供達と数人の看護婦、そして、産婦人科医として女性たちの堕胎の手術を行うラーチ医師(マイケル・ケイン)が暮らしていました。



そんな彼に息子のように育てられたホーマー・ウェルズ(トビー・マグワイア)は、
やがて成長し、子供たちの世話や医者の仕事を手伝うことに。
しかし堕胎に反対していた彼は、ラーチ医師とは同じ道を歩む気にはなれません。


そんな時、堕胎を目的に、若い男女が「サイダーハウス」を訪れます。
女性の名はキャンディ(シャーリーズ・セロン)。
外の世界を知らないホーマーは、彼らと共に「サイダーハウス」を旅立つことを決意するのですが・・・?



この作品の原作をわたしは読んではいませんが、興味深かったのは、
原作者のジョン・アーヴィング氏自身が、映画の脚本自体を手がけたという点。
とても丁寧で細やかに描かれたシナリオに、俳優達が見事に魂を吹き込んで、
原作を知らない者でも、この映画版だけで充分に原作の素晴らしさを感じ取ることができます。

海を見たこともなく、「サイダーハウス」の中だけで育った主人公ホーマー。
その小さな世界の“ルール”だけが、彼のすべて。
わたしには、この若者は旅に出ることで、まるでこれまで信じてきた“ルール”が
正しかったのかどうかを、確かめようとしているかのように見えました。

初めての土地、初めて出会う人、新しい仕事、新しい恋・・・。
何もかもが新鮮で刺激的に映る、毎日の暮らし。
しかし、誰かと関われば関わるほど複雑な感情を目の当たりにし、
世の中には理屈だけでは割り切れない、また避けては通れない現実があるということを、
身を持って知ることになるのです。

トビー・マグワイアが、そんな主人公を決して気負わず、大げさでもなく、
実に素直に演じていたところが、とても良かった。
そして、なんといってもこの人、マイケル・ケインの存在がたまらなく大きくて、
主人公をすっぽり包み込んでいる感じ。





『サイダーハウス・ルール』には、人それぞれの人生の“ルール”がたくさん詰まっています。
受け入れられる人もいれば、受け入れられない人もいる。
生きてきた環境が違えば、置かれた立場も価値観も違うでしょう。
「他人のルール」を学ぶことは、「人生」を学ぶことに通じているのかもしれませんね。

そんなことを考えた時、とても印象的だった、オープニングとエンディングの汽車のシーン。
人は何度でも、旅立つことで進むべき道が見えてくる。
躊躇し、苦悩し、また出発地点に戻ったとしても、それもまた人生。
いつも同じレールを走っている汽車でも、運ぶ乗客はいつも違うのです。
ラストシーン、自分がやるべきことをみつけた主人公の表情はとても晴れやかで、
わたしの心を爽やかな感動で包んでくれました。

『サイダー・ハウス・ルール』は、何かに迷ってしまったとき、ぜひ観てほしい一本。
観終わった後、きっと貴方を信じて愛し、見守り続ける人々の存在を感じることができますよ。











13:19  |  アメリカ映画  |  Trackback(1)  |  Comment(1)

Comment

うん♪私も。。。

carolitaさん、こんばんは!ラッセ・ハルストレム監督の作品は、静かな、癒しの、あったかい、なんともいえない独特な、そんな映画ばかりですよね~。ギルバートグレイプも好きな映画だけれど、まあ、なんといってもナンバーワンは「ショコラ」でしょう(笑)それにしても奥様があのレナ・オリンと知ったときには正直ビックリしました。そして、ナインスゲートのときと、ショコラのときのギャップにもさらに驚いたものです。あっ、話がつい、それてしまいました。失礼しました~~。
eiko |  2006.10.16(月) 20:13 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://carolitacafe.blog9.fc2.com/tb.php/181-0749187f

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

カンヌ映画祭が開幕したよーです。 今年のカンヌのことは、いつもコメントをくれるCarolitaさんの「Caroli-ta Caffe」で詳しく紹介されてますけど、今年の目玉だった「ダヴィンチ・コード」 (06)のオープニング上映についてニュースが入ってますね。 どーにも、現地での評論
2006/10/17(火) 08:52:18 | 5011しねま・のーと

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。