スポンサーサイト

--.--.-- (--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

「我が谷は緑なりき」

2006.12.06 (Wed)

最近、悲しい事件が多いですね。
戸惑う親達、そして少年や少女たちの間では、今何が起こっているのでしょう?
今日は、こんな古い映画をご紹介したいと思います。

わが谷は緑なりき ( 1941年/アメリカ 原題:HOW GREEN WAS MY VALLEY )
【監督】ジョン・フォード
【原作】リチャード・リュウエリン
【脚本】フィリップ・ダン
【撮影】アーサー・C・ミラー
【音楽】アルフレッド・ニューマン
【出演】ウォルター・ピジョン/モーリン・オハラ/ドナルド・クリスプ
    /ロディ・マクドウォール/バリー・フィッツジェラルド
    /サラ・オールグッド


1941年アカデミー賞作品賞監督賞助演男優賞 他、全5部門 の栄冠に輝いた
不朽の名作です。 さて、その内容は・・・?

More・・・

舞台は19世紀のイギリス、炭鉱町として栄えたウェールズ。
そこで暮らす モーガン家 は、生粋の 炭鉱夫一家 です。



父と母、5人の息子達と娘がひとりの8人家族。
毎朝、必ず家族全員で食卓を囲み、一日の安全を祈って鉱山へ出かける・・・。
そんな何気ない日常の風景には、どこか懐かしいあたたかさが溢れていました。

時代は、各地で閉山が相次ぐ、炭鉱不況の真っ只中。
3人の兄達は賃金カットに抗議して組合を作るよう主張しますが、父はそれに猛反対。 
対立した息子達は新しい職を求めて、それぞれの道を歩き始めます。

末っ子の ヒュー は、父や兄達のような立派な炭鉱夫になるのが、夢。
しかし、息子の可能性を伸ばしてやりたい両親は、ヒュー を学校へ通わせることに。
そこで彼を待っていたのは、同級生や教師からのいじめ。
薄汚い炭鉱夫の息子だとののしられ、袋叩きにあっても、彼は決して学校を休みません。



姉の アンハード は、町人の良き理解者として慕われる牧師の グリフィド に恋心を抱きながら、
母と共に、家事と家族の世話に追われる毎日。



そして、そんな子供達を優しく、時には厳しく見守り続けるのは、
お互いを心から信頼しあった父と母の、深い深い家族の絆・・・。

60年以上を経ても、それでもなおこの映画が名作だと語り継がれる理由は、何なのでしょう?
衝撃のラストでも、凝ったストーリーでもありません。
ここにあるのは、あるべき家族の姿 だけ。

家族で食卓を囲むこと。 家族で支えあうこと。 家族で喜びや悲しみを分かち合うこと。
そして、家族の幸せを心から願うこと・・・。

炭鉱ストに揺れる時代背景の中、たくましく生きる人々の生活を、
細部にわたるまで、実に丁寧に生き生きと描きながら、モーガン一家に降りかかる問題を
家族の一人ひとりがどう捉え、どう乗り越えていったのかを、
ジョン・フォード 監督は、まるで父と母の懐に抱かれているような安心感と共に、
家族に刻まれてゆく年輪 を、あたたかく、そして力強くわたし達に見せてくれます。
ここには、シンプルだけどごく当たり前の 家族の原点 が、ぎゅっと詰まっているよう。

生意気ですが、人生はたぶん辛い事のほうが多いかもしれない。
それでも自分を信じ、支え、愛してくれるがそばにいるという実感が、
きっと生きる勇気を与えてくれると思う。
この映画を見た後、わたしは、とてもとても家族が恋しくなりました。



ジョン・ウェイン駅馬車 』 『 黄色いリボン
ヘンリー・フォンダ怒りの葡萄 など、名匠 ジョン・フォード 監督の素晴らしい作品の数々を、わたしは遠い昔に父から教わりました。
時代は変わっても、受け継がれるべき 家族の姿 を描いた傑作 わが谷は緑なりき
この混沌とした現代だからこそ、今観てほしいと思う一本です。
映画はまだまだたくさんのことを語ってくれますよ。




banner_02.gif

テーマ : DVDで見た映画 - ジャンル : 映画

11:59  |  クラシック名画  |  Trackback(1)  |  Comment(8)

Comment

懐かしい。

随分以前に観たので、細部を忘れてしまっていますが、ジョン・フォードらしいヒューマンな映画でしたね。
それにしても、ロディ・マクドウォール。懐かしい名前です。
若い人たちは知らないだろうなぁ。「猿の惑星」のメーキャップ姿。20年くらい前に「フライトナイト」で落ちぶれたバンパイヤ・ハンターを演じていたのが、憶えている最後です。
kaoru1107 |  2006.12.08(金) 00:10 | URL |  【編集】

お待ちしていました!

ジョン・フォードといえば西部劇ですが、“愛すべき映画”度ではこの作品の方が上をいきます。
これでもかというくらい名台詞のオンパレードですが、一番のお気に入りは、ボコボコにされて帰ってきたヒューが「転んだんだ」と言ったのに対して、お兄さんたちが、「大丈夫か?」ではなく「勝ったか?」と聞くくだり。
あと、「家族の姿」といえば、「母親は最後に食卓につき、最初に立つのが常だった」という台詞なんかもいいですね~。
ずいぶんと昔に書いた記事ですが、TBさせていただきました。
micchii |  2006.12.08(金) 12:35 | URL |  【編集】

かなり前に見たので記憶が曖昧ですが、見終わって「わが谷は緑なりき」というタイトルに感動した覚えがあります。ジョン・フォードの映画はほのぼのとしていて良いですね。他の作品だと「静かなる男」なんか大好きです。あの監督は本当に人間が好きなんだなぁ、とつくづく思いました。
そういえばまた女子学生が自殺しちゃいましたね。思うんですが、良い映画を観れば「死にたい」なんて思わないんじゃないかぁーなんて。たとえば「ET」を見たあと、死にたいと思う奴がいるか?と。一本の映画が人生の転機になった人もいるくらいですから、映画は時には人の命も救ってくれるんじゃないかと。
とにかく、若い人にはもっと希望を持ってもらいたいっす。
ペッタンコ |  2006.12.09(土) 02:08 | URL |  【編集】

こんにちは!

★ kaoru1107さん、うわぁ~「猿の惑星」、懐かしいですね~。
ラストシーンの自由の女神を見た時は、子供心に「うおぉ~!」とショックを受けたのを覚えています。ロディ・マクドウォールが出演していたとは、全く気がつきませんでした。なにせあのメイクですから・・・(笑)
古い映画は見ているだけで気持ちが落ち着きます。わたしも歳をとってきたからかな?(笑)


★ micchiiさん、そうそう「勝ったか?」と聞くんですよね。そのシーンはわたしも大好きです。
母親が最後に座って最初に立つというのも、わたしの母もそうでしたから、
とても懐かしさを感じます。家族みんながお互いを守ろうとするんですよね。時には共に戦ってでも、家族の名誉を守ろうとする。そんな姿には心を打たれずにはいられません!
そして今、改めてグッときたのは、崩落した現場に牧師さんが降りると名乗り出るシーンですね。
許されない二人の姿が切なくてウルッときますっ。T/Bありがとうございます!
後ほどおじゃまさせて頂きますねっ♪


★ペッタンコさん、本当に美しい邦題ですよね~。
ジョン・フォード監督の作品は、どれも人間らしさがあふれていて好きです。
最近あまりに悲しい事件が多すぎて、だんだん皆がそれに慣れていきそうで怖い気がします。
おっしゃるとおり、良い映画を見た後は死にたいと思う人はいないと思いますよ。
ただ今の時代には情報やツールが多すぎて、本当に良質の作品に触れるチャンスが逆に減ってしまっている気がするんです。
だからこそ若い10代のうちにたくさんの古い映画を見てほしいなぁと思います。
最近は、字幕にもほとんど振り仮名をふらないといけないって聞いたんですけど本当ですか?
映画会社のみなさんも大変な時代なんですねっ。
Carolita |  2006.12.10(日) 17:11 | URL |  【編集】

確かにどうでもいいモノや情報で溢れてますよねぇ。その中から良いモノを探すだけでも大変です(ある意味最近は「気がついた人の勝ち」みたいな時代のような気がします)。ところで、最近は字幕スーパーではなく吹き替えの方が需要が高いみたいですが、みんな字幕を読むのが面倒臭いからなんだそうです。まだ字幕全てに仮名をふるとこまではきてないですが、もしそうなったら日本人も終りですね、というか読みづらいですよね(笑)
ペッタンコ |  2006.12.13(水) 19:22 | URL |  【編集】

★ペッタンコさん、お返事遅くなりましたっ(汗)
そうですかぁ~、吹き替えの需要が多いとは! といっても、たしかアメリカなんかでは、外国語の映画は吹き替えで観るのが普通だと聞いたことがあります。
字幕にこだわる日本人は、貴重な存在なのかもしれませんね~。
ハハハッ、わたしも字幕大好き人間なので、レンタル屋に行って吹き返しかなかったら、ガマンして借りません(笑)
昔、感動した『ブレイブハート』を字幕で見た後、しばらくして吹き替えで見たら、いいところでたしか、「フリーーーーダーーーム」と叫ぶところを、
「俺は自由だぁ~~~」と叫ばれて、ゲンナリッ(汗)
ただセリフが多い映画は字幕に気を取られて、映像に集中できないのが玉にキズですねっ。
Carolita |  2006.12.15(金) 22:27 | URL |  【編集】

フランスでは劇場でかかる予告編まで吹き替えなんだそうです。
ある意味自分の国の言葉を大事にしてるのかもしれませんが。
でも吹き替えで見ると急にリアリティが無くなるんですよねー。
「俺は自由だぁ~~~」は怖くて聞けません。
昔ディープパープルの「ハイウェイスター」という曲を
「高速道路のおーさまー!」と歌って一躍有名になった王様を思い出しました。
ペッタンコ |  2006.12.18(月) 03:16 | URL |  【編集】

こんばんはっ♪

★わははっ! ペッタンコさーん懐かしすぎます~(爆)
たしか、ほっぺにぐるぐるなるとを書いてませんでしたっけ?
年末になると「あの人は今」とかで登場しそうっ。
ちなみに昔、キャンペーンでやってきた時、会ったことあります。
普段は普通のおっちゃんでしたけどねっ。

さすがフランス人ですね~。
だけど映画のニュアンス自体が変わりはしないかと思ったり。
あ、でもアダム・サンドラー「Mr.ディーズ」中川家の大阪弁吹き替え版は爆笑しましたよ!
ホットペッパーのCM見てるみたいで(笑)
Carolita |  2006.12.20(水) 22:05 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://carolitacafe.blog9.fc2.com/tb.php/198-7066d9ef

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

How Green Was My Valley(1941/アメリカ)【監督】ジョン・フォード【出演】ウォルター・ピジョン/モーリン・オハラ/ドナルド・クリスプ“炭鉱もの”というカテゴリーを作ってしまってもいいほど、当ブログでは常
2006/12/08(金) 12:28:42 | 愛すべき映画たち

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。