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「海の上のピアニスト」

2006.12.10 (Sun)

何かいい物語があって語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

昔むかし・・・。
海の上で生まれ、海の上で誰も聞いたことがないような美しい音楽を奏でる、
ひとりのピアニストがいました。
彼は一生、船を降りることはなかったとさ・・・。

 海の上のピアニスト
( 1999年/イタリア・アメリカ 原題:THE LEGEND OF 1900 )
【監督・脚本】 ジュゼッペ・トルナトーレ
【原作】 アレッサンドロ・バリッコ
【音楽】 エンニオ・モリコーネ
【出演】 ティム・ロス/プルイット・テイラー・ヴィンス
     /メラニー・ティエリー/クラレンス・ウィリアムズ三世
     /ビル・ナン/ピーター・ヴォーン


クリスマスまで、あと2週間。
久しぶりに伝説のピアニスト、1900 が奏でる きよしこの夜 を聴きたくなりました。
それは・・・?

More・・・

時代は、新世紀が幕を開けた1900年。
それは、人々が希望に瞳を輝かせ、新大陸アメリカを目指していた頃。
欧米両大陸を往復する、豪華客船ヴァージニアン号のダンスホールのピアノの上で、
黒人の石炭焚きは、生まれたばかりの赤ん坊を拾います。
新世紀が幕を開けた、最初の年の最初の月に生まれたその子は、
1900( ナインティーンハンドレット ) と名づけられることに。

やがて成長した彼は、船のピアニストとなるのですが・・・。




嵐の夜の船の中、ダンスホールを舞う、メリーゴーランドのようなピアノを弾くシーン。
勝負の意味さえ分からずに、ジャズの神様との真剣勝負を繰り広げる、ピアノの決闘シーン。
初めて窓越しに彼女を見たあの日、一瞬も目を離せず、とろけていく心を鍵盤にゆだねた、
一枚の絵画のようなシーン・・・。

そんな観る者の心を捉えて離さない、極上のシーンのひとつひとつは、
まるで 大人のおとぎ話 のページをめくるような心地よさで、わたしの心を満たしてくれました。




彼はなぜ、船を降りなかったのか? その本当の理由は、いまだに分かりません。
恐怖感? 孤独感? 勇気がなかったから? 
いいえ、たぶん陸で暮らす人間の目には映らないものが、彼の瞳には見えていたから。

終わりのない世界に渦巻く、人の
希望の先に見えるのは、物があふれる豊かな生活 。
身の丈をわきまえず、満たされたら、またその先を求めずにはいられない、人の
幾度となく繰り返される歴史の中で、そんなものとはまったく無縁のまま、
ただ生きることに純粋だった、ひとりの青年の人生の選択・・・。

彼の無表情でうつろな瞳を見ているだけで、なんて言ったらいいのでしょう?
どうしようもなく切なくて、切なくて、言葉が見つからない。
天涯孤独なその瞳の奥では、ずっと行き着く 心の港 を探していたのかもしれません。

巨大な船は、大きなゆりかご。 奏でるピアノは、心の言葉。
ほんのわずかの楽しみも、悲しみも、孤独も、憧れも、感動も、恋も、友情も、別れも、
全て海の上で知った、1900・・・。
そんな この世に存在しなかった 彼の青春を語り継いだのは、
心を許した、たった一人の 友達 でした。




こんな話、現実にはありえっこないんだし と、切り捨ててしまわないで下さい。
子供の頃、おとぎ話に瞳を輝かせていたように、主人公の人生に思いをはせてみて下さい。
信じられない生き方 だからこそ、観客は 1900 が忘れられなくなる。
いくら年を重ねたとしても、何度読み返したとしても、ただただ胸がいっぱいになって
言葉が見つからない。 そんな物語との出会いは、きっと一生の宝物だと思います。
これは、まさにそんな映画です。



何かいい物語があって語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

このセリフはきっと、監督からわたし達へのメッセージだったんじゃないかなぁ。
海の上のピアニスト は、ニュー・シネマ・パラダイス を世に送り出した
ジュゼッペ・トルナトーレ 監督からの、おとぎ話を忘れた大人達への贈り物。
エンニオ・モリコーネ の美しいピアノの旋律は、きっとわたし達の中に眠る 無垢な心 を、
優しく目覚めさせてくれることでしょう。

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テーマ : 心に残る映画 - ジャンル : 映画

18:29  |  イタリア映画  |  Trackback(1)  |  Comment(6)

Comment

私はこの映画を観て、何度も呼吸困難になりそうなぐらい泣きました。天涯孤独の彼が、船が家であり、世界であった彼が、たった一度陸に下りる決心をしたあの時、愛の力で決心をしたにもかかわらず、世界の広さに怯え、遂に降りることができなかったあの瞬間のシーンを時々思い出します。
ティム・ロスという俳優が、私にとって特別な俳優になったのは、この映画でした。
オルサ |  2006.12.11(月) 00:17 | URL |  【編集】

こんにちは

Caroli-taさんの記事を読んで、久しぶりに思い出しましたよ~。
1回目に観た時は正直それほど心に残らなかったのですが、2回目に観た時には、私の心の琴線に触れまくりで、かなり泣いた覚えがあります。ピアノの名勝負の場面も、少女への淡い恋心を抱くあたりも、とても好きですね。
ティム・ロスってちょっとクセがある役が多いけれど、お気に入りの俳優さんです。
Nyaggy |  2006.12.11(月) 13:21 | URL |  【編集】

こんばんは!

★そうですか!オルサさんにとっても、とても心に残る作品だったのですね~っ。
わたしもですね、何度も喉の奥が痛くなって、胸がきゅーっと切なくなるんですよ。
子供の頃は、人魚姫を読んでそんな気持ちになったものです。
大人になってからは童話を読むこともなくなってしまったけれど、
この映画の1900を見ていると、何とかして彼を助ける方法はなかったのかと、
マックスのように真剣に考えている自分に気がつくんですよっ。
そんな気持ちにさせてくれる作品って、最近は少ないのかもしれませんね。
ティム・ロス・・・。あの表情は本当に忘れられませんっ。


★Nyaggy さ~ん、わぁ思い出して頂けましたか?
この映画は何度も観た方がグッとくるかもしれませんね~。
見せ場になる名場面が多くて、とても美しい作品だなぁ~と思います。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督は、「映画らしい名シーン」を生み出す名手で、
とても夢のある監督さんですよね。
ピアノの決闘シーンなどは、いつも身を乗り出して見入ってしまうんですよ!
そしてなんといっても、エンニオ・モリコーネ!
最近かな?CMで使われているのを聴くだけで、涙腺が・・・(笑)
Carolita |  2006.12.11(月) 22:34 | URL |  【編集】

一つの時代の終焉を感じさせられる作品でした。
ティム・ロスが良かったですね。
TBさせて頂きました。
lin |  2006.12.20(水) 21:46 | URL |  【編集】

★lin さん、こんばんはっ♪ コメント&T/Bありがとうございますっ。
うんうん、ティム・ロス、とてもよかったですよね。
何て言うのでしょうか、あの表情を見ているだけで、何度も喉の奥が痛くなりました。
とても映画らしい映画でした。 後ほどおじゃまさせていただきます。
Carolita |  2006.12.20(水) 23:58 | URL |  【編集】

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2006/12/20(水) 21:47:56 | NUMB

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