スポンサーサイト

--.--.-- (--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

「硫黄島からの手紙」

2007.02.22 (Thu)

また書きます。 勝手にオスカー予習編その2 。(笑)
・・・やっと見てきました!

硫黄島からの手紙 ( 2006年/アメリカ 原題:LETTERS FROM IWO JIMA )
【監督】 クリント・イーストウッド
【製作総指揮】 ポール・ハギス
【製作】 クリント・イーストウッド/スティーヴン・スピルバーグ
     /ロバート・ロレンツ
【原作】 栗林忠道/吉田津由子
【原案・脚本】アイリス・ヤマシタ/ポール・ハギス
【音楽】 カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
【出演】 渡辺謙/二宮和也/伊原剛志/加瀬亮/松崎悠希/中村獅童/裕木奈江


さて、その感想は・・・? (ネタバレはないつもりです)

More・・・

日本での公開が始まって、もう2ヶ月以上が過ぎました。
すでに、たくさんの方々がこの映画をご覧になったことでしょう。
わたしも、たくさんの方々にこの映画をすすめられました。
ですが、今日は細かい内容に触れるのはやめておきます。
それは、すすめて下さった皆さんと同じように、まだ見ていないひとりでも多くの方々に、
とにかく一度観て欲しいと、強く思ったからです。
これは、わざわざ時間を作ってでも、観ておくべき価値のある作品。
わたしは、そう思います。

1945年2月18日 。 今から62年前のその日、太平洋戦争最大の激戦地、
硫黄島での決戦 が始まりました。
米軍は、約3万3000人の兵士を投入し、上陸作戦を決行。
それに対し、島を死守しようと迎え撃つ日本兵のその数、約2万2000人。
栗林中将 を総指揮官とする日本軍は、なんとしても 本土決戦だけは食い止める ため、
硫黄島を最後の砦とし、その身を盾とすることを決意。
援軍も絶たれ孤立しながらも、地下要塞に潜るという奇抜な作戦で、粘り強く応戦。
その戦略の結果、戦火は36日間にも及び、米戦史最大の死者・負傷者を出す激戦へと発展。
玉砕した日本軍もまた、ほぼ全滅状態で力尽き、硫黄島を明け渡さざるをえませんでした。
それが、確かにあの島で流れされた血が刻んだ悲しい歴史の概略です。






「 家族のためにここで果てると誓ったはずが、家族を思うが故に捨てきれない、この命。」

様々な思いを胸に、硫黄島に降り立ったアメリカ兵と日本兵。 
ともに本土に残した家族を思い、若者達はいったい と戦っていたのでしょう?
わたしは映画を見ながら、ずっとそのことばかり考えていました。
お国のために、死に急ぐ命。 死にためらう命。 
それはどちらも、かけがえのない尊い命のはずなのにー。
まるで記録映画を見ているような色を失った映像は、あの歴史を決して忘れてくれるなと、
訴えかけてくるようです。



互いの国を正しく知ることもなく生きてきた若者達が、極限状態で交わり
初めて、互いの懐に抱きしめた思い を知る場が、戦場であったという皮肉。
イーストウッド 監督 も、脚本を手がけた アイリス・ヤマシタ 氏も ポール・ハギス 氏も、
日米という国境を越えた同じ人間として、戦場に散った若者達の思いを忠実に、
そして懸命に伝えようとしてくれたことが、とても嬉しかった。
わたしは、心に確かに届いた彼らの無念さに涙が止まらなくなりました。
そして同時に、敵にならざるを得なかった日本軍の司令官達の思いにも、じっくり寄り添って、
彼らに対し品位をもって最大級の敬意が払われていたことにも、大きく胸を打たれました。





そして、エンドロールで「Ken Watanabe」「Kazunari Ninomiya」「Tsuyoshi Ihara」
「Ryo Kase」「Shido Nakamura」「Yuki Matsuzaki」
・・・
と流れるクレジットを見たときの、感動。
彼らは、アメリカ映画に 日本人の心 を吹き込んでくれました。
それは本当に誇らしく、素晴らしい仕事をしてくれたと心からそう思えたのです。

硫黄島からの手紙は、ただの戦争映画ではありません。
硫黄島 という場所で起きた悲しくも悲惨な歴史を、
日米両国の人間がそれぞれの立場や価値観を踏まえた上で見つめ直し、
二度と繰り返してはならないという、同じ誓いのもとにこの世に送り出した、
唯一の映画だと思うのです。
そのコラボレーションの意義は、計り知れないほど大きいものではないかとも思うのです。
だから、できれば作品賞に輝いて欲しいなぁ・・・。
( 巷では バベル が一歩リードのウワサも?? )




ところで、記事は今日のアップですが
硫黄島からの手紙 を観に行ったのは、2月17日(土)でした。
その日の朝、なぜか急に思い立って見に出かけたんですよ。
そして、その翌日 2月18日(日) にレビューを書きました。
書きながら歴史を調べていたら、なんと映画を見たのが硫黄島決戦前日で、
レビューを書いたその日は、まさに 硫黄島決戦開戦の日 だったんですよね。
わたしはそんなこと全然知らなかったんですけど、その事実を知った時、
単なる偶然だと言われればそれまでですが、この不思議な偶然に、
何とも言えない切ない気持ちになったものです。

硫黄島での戦いを2つの国から見つめた、クリント・イーストウッド 監督の2部作。
父親たちの星条旗 はまだ見ていませんが、DVDがリリースされたら
合わせて見てみようと思います。

「 物事を自分の立場からだけではなく、相手の立場になって考えてみる。」

それは歴史の捉え方だけでなく、人が生きていく上でとても大切なことなんですよね。
映画のチカラを借りて、それを表現して見せてくれたイーストウッド監督は、やっぱりすごい人。
世界中の人々が、どんな時でもそれを忘れないでいられたら、
きっと人には優しくなれる。 そしたらきっと、悲しい過ちは繰り返さない。
60年の時を超え、硫黄島で発見された 栗林中将の手紙たち は、
そうわたしたちに語りかけてくれた気がします。

オスカー発表まで、あと4日(日本時間26日)。 
さぁどんな結果が出るのか、今からとても楽しみです!

banner_02.gif

テーマ : 硫黄島二部作 - ジャンル : 映画

23:22  |  アメリカ映画  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

Comment

力作コメント、ありがとうございます。

“わざわざ時間を作ってでも、観るべき価値ある映画”とは同感です。
ベルサイユ宮殿の映画を英会話で撮るハリウッドにおいて、全編日本語で貫いた事実だけでも、制作者たちが死者の魂に敬意を払っていることがわかります。
あの「ラスト・エンペラー」でさえ、皇帝溥儀は英語で生活していたのですから!

私は、ニノ=西郷が、最後の最後で狂気の行動に走る場面に胸を衝かれました。

私の密かな希望は、イーストウッドに広島・長崎を描いてもらいたいというものです・・・。きっと叶わぬ夢ですが。
kaoru1107 |  2007.02.23(金) 00:39 | URL |  【編集】

最後まで・・・

★ kaoruさん、こんなに長い記事を最後までお読み頂きありがとうございますっ。
見た直後に書いたものですから、かなり思いがこもりました(笑)
あの後、本屋さんで原作を手にとってみたんですよ。
栗林中将の直筆の手紙が載っていて、その内容や夫婦のエピソードなど読んでいたら、
またウルウルしてきちゃって。

二宮くんは、飾らない普通っぽさがとても良かったですよね。
実際に戦場に送られた若者達は、みな普通の若者だったのだから、
彼が目の当たりにした出来事の全てを、観客は彼を鏡として硫黄島を見ていた気がします。
そうですか、広島と長崎を・・・。とても難しいけれど、イーストウッド監督ならいつかやってくれるかもしれませんね。
Carolita |  2007.02.24(土) 01:03 | URL |  【編集】

アカデミー賞の発表にギリギリ間に合いましたね!
アメリカにとっては短時間で終わる筈だった硫黄島制覇が
こんなにも激戦になると誰が予想したでしょう。
この映画、残念ながらアメリカでは数館しか上映されなかったみたいなので
アメリカ国民の反応が薄そうなのが気がかりです。
実は個人的には先週見に行った「ドリームガールズ」
にとって欲しかったんですが、最多ノミネートにもかかわらず
肝心の作品賞にノミネートすらされていないのが悲しいです。
やはりアカデミー賞は白人至上主義なのでしょうか。
ペッタンコ |  2007.02.26(月) 01:59 | URL |  【編集】

★ペッタンコさーん! なんとか間に合ったんですけどね。。。
やっぱり「ディパーテッド」見に行けばよかったですかね?(笑)
いやいや、ホントに観にいった甲斐がありましたよ。
受賞は逃しましたが、意味のある作品だと思います。
「ドリーム・ガールズ」見てこられたのですね!
あの予告で使われてるあの曲、メチャクチャかっこよくないですか?
見るたび聞くたびに鳥肌モンです。
「シカゴ」が過去にとってますが、比べられてしまうのでしょうか?
アカデミーは保守的だと聞きますし、思いたくはないけれど・・・っ。
エディー・マーフィーが受賞をのがしたのも残念ですよね。
賞レースの裏側には、いろんな思惑が潜んでいるんでしょうね。。。
Carolita |  2007.02.27(火) 01:37 | URL |  【編集】

はじめまして! 
とっても見やすくて、素敵なブログですね。
私は映画は好きなのですが、なかなか観に行かれないんです。。

また遊びにきます!!
Neko |  2007.02.28(水) 11:59 | URL |  【編集】

いらっしゃいませっ♪

★ Neko さん、こんばんは。 初コメントありがとうございますっ♪
映画、お好きなのですね! 忙しくて、見たいけどなかなか観に行けないお気持ちわかりますっ。
稚拙なブログですが、日本公開前の作品なども紹介していますので、楽しんでいただけると嬉しいですっ。あっ、でも「これは見よう!」と思っているものは、
わたしの記事は薄めでささっとスクロールしちゃってくださいね。
すぐ熱く語っちゃうもんですから・・・(笑)
後ほどわたしもおじゃまさせてください。 今後ともヨロシクお願いいたしますっ♪
Carolita |  2007.02.28(水) 23:20 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://carolitacafe.blog9.fc2.com/tb.php/221-8a704d7f

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。