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僕のスウィング

2005.06.20 (Mon)

夏が近づくたび、僕の心によみがえるあの日の色のついた記憶。
それは朝露にぬれた若草の匂い。
秘密の森のフナ釣り。
摘みたての真っ赤な野いちごの甘酸っぱい香り。
心躍らすジャンゴのジプシー・ギター。
そして僕を見つめるあの子の黒い瞳・・・。
忘れないひと夏の思い出。そう、それが「僕のスウィング」
D110816733s.jpg

たしか4,5年前、博多の親不孝通りの小さな映画館で上映されていました。
草の上に寝そべった二人の子供の笑顔が印象的なポスターだったのに、
なんとなくそのまま観ないままになっていた一本です。
先週末は久しぶりにフランス映画三昧だった私。
といっても特別な理由はなくて、CSがフランス映画特集を放送していたからなんですけどね(笑)

「僕のスウィング」(2002年フランス)
【監督・脚本・音楽】トニー・ガトリフ
【出演】 チャボロ・シュミット/マンディーノ・ラインハルト
     オスカー・コップ/ルー・レッシュ


毎日蒸し暑くて、寝苦しい夏の夜には、ひとり起きだして風にあたってみたり。
乾いた喉を一杯の水で潤していたら、夜風にまぎれてこんな音楽が流れてきたとしたら・・・。

More・・・

それはジャンゴ・ラインハルトが爪弾く、甘いジプシー・ギターの調べ。
国をもたず、文字も持たない流浪の民は、果てしない旅の記憶や民族の歴史を
歌や踊りの中に託して語り継ぎました。
「僕のスウィング」マックス少年が憧れるのが、
そんなジプシーの血を引き、ジプシー・ギターの伝説の神様といわれるジャンゴ。
昔、ショーン・ペン「ギター弾きの恋」で彼を演じていましたね。
20050620222028s.jpg

トレーラーで暮らすジプシーのミラルドにギターの手ほどきを受けるうちに、
やがてギターと、人生を旅する彼らの精神の虜となっていく少年。
ジプシーたちにとって音楽は我が血であり、我が肉であり、我が魂の証。
フランスの裕福な家庭に育ったマックスは、
寝ても覚めても肌身離さずギターの練習を重ねるのですが、
その音色には少しづつ変化が表われます。
弦の乱れは心の乱れ。
名曲「黒い瞳」は少年の指先をスウィングさせ、
黒い瞳のジプシーの少女・スウィングは、彼の心をかき乱します。

音楽を愛する心には、国境や人種の壁は存在しません。
まして無垢で多感な少年の心には何のつい立もない。
それは素晴らしいことです。
しかしこの映画では、子供同士のまだ無知であるがゆえの些細な行動によって
存在しないはずの“壁”が、実は二人の間に存在していることを見せつけるのです。

気がつかないうちに誰かを傷つけることさえ、まだ知らない子供たち。
今もフランス社会の根底に根付いている問題。
戦時中、差別や偏見と戦い続けたジプシーと呼ばれる人々が現代で生きていくということ。

バックグラウンドには、ジプシーたちの運命ともいうべき脈々と受け継がれた生き方を
変えない、いや変えられない現実が置かれながらも、
その流浪の歴史が様々な異文化との融合によって、素晴らしい芸術を生み出してきたことを
私達に教えてくれます。

マックスとスウィング。
二人が過ごしたひと夏は、決して忘れない永遠の夏。
遠い記憶を呼び覚ます恋とも呼べないこの気持ち・・・。
甘酸っぱさとやるせなさで胸がいっぱいになる、初夏にふさわしい逸作です。
20050620000257s.jpg

さて、この映画の魅力のひとつは、まるで森の匂いが漂ってくるような美しい風景。
そして、もうひとつの魅力は、全編を彩る「マヌーシュ・スウィング」のギターの音色。
ジプシー音楽とスウィング・ジャズをミックスさせたマヌーシュ・スウィングは、
登場人物の心の動きを時には優しく、時には激しい旋律にのせ、絶妙に表現しています。
なかでも、名曲「黒い瞳」では何度も郷愁を誘われました。
本作ではジャンゴ・ラインハルトの最も忠実な後継者といわれるギタリスト、チャボロ・シュミット
名演も必聴ですね。
(シュミットは少年にギターを教えるジプシーのミラルド役として登場しています)
このサントラは、インストが苦手な方も聴きやすい一枚ですよ。
     ↓ 
僕のスウィング」オリジナル・サウンド・トラック
1.ミレ・プラル                9.スウィング・オリエント
2.黒い瞳                  10.ピュリ・ダイのワルツ
3.虹                     11.鉄条網
4.パプリカ                 12.スウィングの夢
5.ターユサ・ヌ・ブ・ド           13.ドゥンバラ・ライカ
6.ルーマニア               14.平和の歌
7.風                    15.子守唄
8.ユダヤ人とアラブ人とジプシー   16.また今度


今日の博多もホント蒸し暑かった~!
でも、ジプシー・ギターはやっぱり夏の野外で聞いたら最高っ!
私の場合、灼熱の太陽の下で聴きたいのがジプシー・キングスなら、
夏の夜には、心とろかすジャズテイストのマヌーシュ・スウィングを。
さぁ貴方なら、今年の夏はどちらがお好き?

♪『僕のスウィング』 観たいですか?
    ↓

banner_02.gif




23:02  |  サントラ名盤  |  Trackback(6)  |  Comment(11)

Comment

こんばんは~vv


僕のスウィングって題名聞いたことありますvvv
ちょっと気になってたんですよね(*^ー^*)
近々DVDレンタル半額みたいだし借りてみようかなぁvv

てか、上の3枚目の写真、ハリーポッターのダニエルに見えるのは私だけでしょうか;;

ところで、記事に関係なくてかなり申し訳ないのですが、Music Baton回してもらってもいいですか?
わさ |  2005.06.21(火) 00:19 | URL |  【編集】

★わささん、うんうん、確かにダニエルに見えてきたかも・・・(笑)
1枚目は日本公開の時のポスターで、3枚目はフランス公開の時のポスターです。
お国柄か、ポスターの印象だけでも映画の印象がずいぶん変わるんですね~。
面白いと思ってUPしたのですが、ダニエルとは、いいとこ突かれました(爆)

Music Baton、今すごい勢いで回ってるみたいですね~!
とうとう私にも回ってきたかっ(汗)
少し考えてから、回答したいと思いまーす♪

Carolita |  2005.06.22(水) 10:10 | URL |  【編集】

はじめまして。

TB&コメントありがとうございます!!
こちらからもさせてもらいました。
また遊びにきますね。
kung-fu-master |  2005.06.25(土) 19:43 | URL |  【編集】

チャボロシュミット

こんにちは。
「僕のスウィング」最後のシーンは、なんともいえませんでした。
フランスの映画って、なんかやるせないような感じが多いような気もします。
「リリィ」っていう映画もそうでした。
チャボロ・シュミット。
ライブで一回観たことがありますが、も~存在感からして、違いました。
ああいうふうに、自由自在にギターが弾けたら楽しいだろうな~と思います。
「僕のスウィング」の主人公の少年の気持ちが分かるような気がします。
フランス、シプシー、ジャンゴ、ギター、スウィング・・・
奥深いですね。
slowcd |  2005.06.25(土) 23:31 | URL |  【編集】

おはようございます!


★kung-fu-masterさん、こちらこそT/Bありがとうございました。
カンフーお好きですか・・・。私は子供の頃、ブルース・リーやジャッキーさん、「少林寺」ものや「燃えろデブゴン」大好きでした。
私こそまたおじゃまさせて頂きますね。楽しい映画紹介楽しみにしています♪


★slowcdさん、遊びに来て頂いて嬉しいです!
ライブをご覧になったとは、貴重な体験ですね。
CDの音ももちろん素晴らしいのですが、ギターの生演奏の緊張感と空気感はたまらいものがありますものね!
フランス映画は、日本映画と似た独特の間が得意な方ではなかったのですが、
選曲が素晴らしいものが多いように感じます。
あっ、私もノラ・ジョーンズ大好きですよ。昔からナタリー・マーチャントも。
また、そちらにおじゃまさせて頂きますね♪
Carolita |  2005.06.26(日) 09:45 | URL |  【編集】

はじめまして

はじめまして、トラックバックとコメントありがとうございます。フランス映画「僕のスウィング」ほんとうにいい映画でしたね。これからも、よろしくお願いします。
ねこすけ |  2005.07.03(日) 12:09 | URL |  【編集】

「ムッシュ・カステラ」に「僕のスウィング」、
なんかチョイスがにているな、と思ったら
CalolitaさんもCS ウオッチャーなんですね。
この映画はなーんにも予備知識なしでみたのですが
掘り出しものでした。
あんなたからもののような夏休みを
過ごしてみたかったなぁー。
こちらもTB させてくださいね。
pumiwo |  2005.07.14(木) 23:34 | URL |  【編集】

「ムッシュ・カステラ」に「僕のスウィング」、
なんかチョイスがにているな、と思ったら
CalolitaさんもCS ウオッチャーなんですね。
この映画はなーんにも予備知識なしでみたのですが
掘り出しものでした。
あんなたからもののような夏休みを
過ごしてみたかったなぁー。
こちらもTB させてくださいね。
pumiwo |  2005.07.14(木) 23:34 | URL |  【編集】

コメントの続き。

★pumiwoさん、わぁっ!こちらもT/Bありがとうございます!
そーですかっ。だから同じ映画だったんですね。
でも、同じCSを見て、同じ映画に感動された方と出会えるなんてうれしいなぁ。
久しぶりに観たフランス映画が2本とも当たりだったとはラッキーでした。
ハリウッドものとは違う細やかな心理描写の手法や映像の美しさが、また新鮮でしたね。
これからもきっと重なるものがあると思いますが、そちらへもちょくちょく遊びに伺わせてくださいねっ。どうぞ宜しくお願いします♪
Carolita |  2005.07.15(金) 21:41 | URL |  【編集】

はじめまして!

TBとコメントありがとうございました。

Carolitaさん、ほのぼのした素敵な映画を
たくさん取り上げてる、あったかいブログですね!

また遊びに来ます。

175 |  2005.08.15(月) 21:30 | URL |  【編集】

★175さん、こんばんは。
こちらこそ、よろしくお願いしますね。
175さんのブログは、仲間の皆さんが交代で
書いていらっしゃるのでしょうか?

こちらは映画の話題が中心ですが、おヒマな時にのぞいて下さると嬉しいです。
私もまた遊びに伺いますねっ。
carolita |  2005.08.16(火) 21:01 | URL |  【編集】

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