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ジェーン・オーステインの伝記映画

2007.08.05 (Sun)

近頃ハリウッドでブームの 小説の映画化 。 それは作品だけではないようです。
エマ 」、「 分別と多感 ( いつか晴れた日に ) 」 「 マンスフィールド・パーク
そして、高慢と偏見 ( プライドと偏見 ) ・・・。
世の女性たちのバイブル ( 聖書 ) として、今なお愛され続けるあの作家の半生が、
ついに 伝記映画 となりました。

BECOMING JANE
( 2007年/イギリス・アメリカ 8月3日より全米公開中 )
【監督】 ジュリアン・ジャロルド
【脚本】 ケヴィン・フッド/サラ・ウィリアムズ
【撮影】 アイジル・ブリルド
【ナレーション】 エイドリアン・ジョンストン
【出演】 アン・ハサウェイ/ジェームス・マカヴォイ
     /ジュリー・ウォルターズ/ジェームス・クロムウェル
        /マギー・スミス/ジョー・アンダーソン


ジェーン・オースティン は、18世紀に活躍したイギリスを代表する女流作家。
映画に描かれたのは、生涯独身のまま 42歳 という若さで逝った彼女の20代の青春。
さて、その内容は・・・?

More・・・

ジェーン・オースティン を演じるのは、
今をときめくハリウッド女優 アン・ハサウェイ

→『BECOMING JANE』予告編&公式ホームページへ


それを知った時の 第一印象 は、「 えっ?英国女優じゃないんだ! 」 。
英作家だから英女優という、まるで エリザベス のように、ちょっぴり 偏見 を抱いた
わたしは、実際のジェーン・オースティンという人物はどんな人だったんだろうと興味がわいて、
こんな本を読み始めました。
それは、ジェイン・オースティンの手紙 。

今から200年以上前に生きたジェーン本人が、
家族や友人へ宛てた 現存する本物の手紙 を、
解説と挿絵入りでまとめた書簡集。
その時代において頻繁に手紙のやりとりを交わすことは、
今で言う 長電話のおしゃべり みたいなものだったそう。



ですから、内容は特別な話よりも、むしろ 毎日の生活の様子を細かく報告する といった、
たわいもないものがほとんどなのですが、そこにはジェーンの日常から、
彼女の趣味趣向が手に取るように詳しく書かれていて、
後の小説の材料になったのでは?と思えるようなエピソードや辛口のユーモアを、
たっぷり読み取ることができます。

そもそもプライベートな手紙が、“ 一冊の本 ” となって後世の人々に読まれるなんて、
当のジェーン本人は想像もしていなかったでしょうね!(笑)

この本に収められた手紙の数は、計84通
そのほとんどは、彼女がもっとも信頼を寄せていた 姉・キャサンドラ へ宛てたものです。

各地を旅行し、最大の関心事は舞踏会という活発な 20代の手紙
本格的な作家デビューを果たした頃の 30代の手紙
晩年の落ち着いた 40代の手紙 と、年齢で整理された 全3部 で構成されています。
わたしはまだ第1部を読み終えたあたりですが、おそらく映画に描かれたのは、
ちょうどこのあたりではないかと想像しています。

20代の手紙の文面から受けるジェーンの印象 は、
若さと自信に溢れ、ウィットに富み、大胆でしかもチャーミング。
しかしその反面、かなりはっきりとした物言いで、何事においても
感傷的になることなく客観的に物事を捉え、なかなかの皮肉屋さん
だったのかな?という印象を受けました。

彼女の小説にも登場するように、
やはり当時の女性の最大の関心事は、 舞踏会結婚
いかにセンスの良いドレスを仕立て、しゃれた帽子のレースにこだわり、
舞踏会で、何曲を誰と踊ったという報告が、手紙にも頻繁に登場します。

第1部の副題には、近くに住んでいた作家メアリー・ラッセル・ミットフォードの母親が、
ジェーンについて語った有名なコメント、綺麗で軽薄な蝶々 がつけられていますが、
軽薄かどうかはさておき、まわりに流されない自分の考え方をしっかりもった女性 だった
のではないかしら? 
きっと、当時にしては珍しいタイプだったのでしょうね。

なかでも、舞踏会の報告 は、まるで取材をしているかのように、客観的で面白いのです。
この頃もうすでに 高慢と偏見 の原型 第一印象 を書き始めていたジェーンですが、
何曲か踊って休憩し、その間に殿方の様子や、他の婦人たちの垢抜けないドレスにいたるまで、
その 鋭いツッコミ観察力 は、さすが! 
辛口ジョークを交えた文面は、まるでわたしまで舞踏会を影からそっと覗いているような楽しさ!
手紙を受け取った姉のキャサンドラも、声を出して笑ったことでしょう!

しかし、現在残っている手紙は、全てではありません。
ジェーンの死後、姉キャサンドラが手紙の一部を意図的に削除したり、
燃やしてしまったものも多くあったそうですから、そこには一体何が書かれていたのかと、
今でも研究者の想像力をかきたてて止まないのだそうです。




この本を読むまでは、「 高慢と偏見 」のエリザベスのイメージを、ジェーン本人に
勝手に重ね合わせていました。 
ですが、読み進めるうちに20代の彼女は、快活で華やかでちょっぴり毒をもった
蝶々 のような印象が強まってきて、アン・ハサウェイ のキャスティングも
なかなかいいのでは?という気になってきました。
プラダを着た悪魔 の彼女は、飾らない感じがとても良かったから!

→ 関連過去記事 『 高慢と偏見 』 レビューへ

→ 関連過去記事 『 プラダを着た悪魔 』 レビューへ

ちなみに ジェイン・オースティンの手紙 には、
映画にも登場する恋のお相手、トム・ルフロイ に関する記述もあります。
彼についての印象を、本人の手紙で読むのは、とてもリアルでドキドキしちゃう!
映画ではどんな風に描かれるのか、今からとても楽しみです。




ともあれ、あれだけの傑作を生み出した作家 ジェーン・オースティンのロマンス は、
彼女が遺した小説同様、ファンの関心事であることは間違いなさそう。
残念ながら、日本での公開はまだ決まっていないようです。

映画が全て真実とは思いませんが、作家として、ひとりの女性として生きた等身大の彼女
少しでも触れることができれば、小説がもっと身近に感じられるかもしれませんね。
BECOMING JANE 、これから楽しみな一本です!

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テーマ : DVDで見た映画 - ジャンル : 映画

21:06  |  女性必見!の映画  |  Trackback(0)  |  Comment(5)

Comment

今、マンスフィールド・パーク読んでますが
なかなか進まないの。。目が悪くなってしまい、ん~~~~!

わが社のNちゃんなんか、大好きすぎて高慢と偏見の
ロケ地に行っちゃうくらいでかなりわたしも影響されました。
公開予定が未定だなんて!日本の配給会社は菜に考えてるんでしょ。
わたしも、夏休みの読書として「ジェーン・オースティンの手紙」
早速、読もうっと!
べぶ |  2007.08.05(日) 23:11 | URL |  【編集】

私も

「ジェーン・オースティンの手紙」を読んでみたいと思いました。彼女の作品は読んだことが無く、映画作品の原作者として知るのみですが、手紙の中にこそ、その人の真の姿や嗜好や哲学、思想などが現れているでしょうから。

本来なら、その人の作品をいくつか読んだ後に、こういった物を読むべきでしょうが、あえて手紙を読んだ後に、自分なりに分析し、描き出したジェーン・オースティン像を踏まえ、作品を読んでみたら、面白いのではないかと思います。
もちろん、伝記映画の『 BECOMING JANE 』をその後で見たら、一層楽しめるでしょうね。
オルサ |  2007.08.07(火) 00:16 | URL |  【編集】

★べぶちゃん、わたし「高慢と偏見」しか読んでないから、
コレ読み終わったら「エマ」にとりかかる予定です。
「マンスフィールド・パーク」も面白そうですね!
今年は、クーラーの涼しい部屋で読書三昧です~。う~んインドアな夏(笑)

ロケ地、すごいですねぇ~。わたしも一度は行ってみたいぞっ。
イギリスの田舎はいいですよね!ああ、あんなお庭がほしい。
映画、公開されそうな気もするから、情報見つけたら、また追記しますね!



★オルサさん、わたしこんな書簡集は初めて読んだのですけど、
ちょっとドキドキしますよね。なんだかこっそり見てはいけないものを見ている気分です(笑)
おっしゃるように、これを読み終わってから作品に戻るのが楽しみなんですよ。
すでに、読み終わった部分に「高慢と偏見」の場面を想像させる記述があったり。
また、ごく普通の女の子の雑談であったりと、昔も今も興味関心は変わらないのね~と
身近に感じることもありますよ!時々入る挿絵もかわいいので、オルサさんもお時間があれば、ぜひ!
Carolita |  2007.08.07(火) 23:19 | URL |  【編集】

初めまして。

海外在住の友達が、
「オースティン関係の新作映画知ってる?」
と訊いてきたので、ぐぐりまして、たどり着きました。

オースティンの伝記映画が作られていたんですね。わたしはつい先日「ミス・ポター」を観ていろいろ考えさせられたのですが、オースティンはけっこう謎の部分が多いので、映画を作る方としてはいろいろ想像力が働くでしょうね。

わたしが気になっているのは大島一彦氏の中公新書の本に載っていた、一夏好意を寄せ合ったのに思いを告げることなく、相手の男性が用事のためほかの所に行ってしまい、その後急死した、という話なのですが。名前もわかっていないようです。カサンドラが該当する手紙を処分してしまったらしいので。

いきなり長文のコメントになってしまいました。
これからもよろしくお願いします。
ぱぐ |  2007.10.17(水) 00:05 | URL |  【編集】

★ぱぐさん、ようこそいらっしゃいました! 初コメントありがとうございます♪

そうですか、「ミス・ポター」はわたしもとても関心を持っている作品ですが、
残念ながら未見なのですっ。
同じ時期に女流作家の伝記映画が続けて公開されるなんて、ちょっと面白いですよね!

さて、ぱぐさんが気になっておられる部分ですが、「ジェイン・オースティンの手紙」には、
このように訳者・新井潤美氏の注釈がそえてありましたので、少しだけ紹介しますね。

「どこかの海辺の町で一人の男性と知り合い、彼はジェインに強く惹かれた様子で、
別れる時に、翌年の滞在先と予定をぜひ教えてほしいと迫ったそうだ。
この男性がジェインに結婚を申し込むつもりだったのではないかというのが、
キャサンドラの印象だったが、その後まもなく彼が死亡したことを知らされたという。
これをジェインの生涯における大きな悲恋事件として取り上げる伝記作家もいるが、
2人がいつ何処でであったのか、相手の詳細は全く不明で漠然としている。
しかし、1800年からおよそ4年間小説を書くのをやめていた理由として
バースへの移住のストレスとともに、実を結ばなかった恋愛の悲しみをあげる評論家もいる。」

処分された手紙には一体どんなことが書かれていたのか、気になりますよね!
一般的には病死とされていますけど、やっぱり謎めいているかも。
オースティンがお好きな方とお知り合いになれて、とてもうれしいです。
こちらこそ長くなってしまいましたが(笑)、これからもよろしくお願いいたします。
Carolita |  2007.10.17(水) 22:00 | URL |  【編集】

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