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「ガス燈」 が恋しい季節

2007.12.08 (Sat)

師走に入り朝晩冷え込んでいますが、皆さまお元気にお過ごしですか?
最近ちょっと仕事が忙しく、更新が滞りがちで申し訳ありません。
残業終わりの帰り道、木枯らしにコートの襟を立てながらマフラーを巻きなおし、
ふと見上げると、街灯の明かり が疲れた目に少しだけ眩しく感じられました。
そこで思い出したのが、この映画。 

 ガス燈 ( 1944年/アメリカ 原題:GASLIGHT )
【監督】 ジョージ・キューカー
【原作】 パトリック・ハミルトン
【脚本】 ジョン・ヴァン・ドルーテン/ウォルター・ライシュ
    /ジョン・L・ボルダーストン
【出演】 シャルル・ボワイエ/イングリッド・バーグマン
    /ジョセフ・コットン/メイ・ウィッティ/アンジェラ・ランズベリー
    /テリー・ムーア


今では、ガス燈 が灯る場所を探すのは珍しいかもしれませんね。
さて、その感想は・・・?

More・・・

舞台は、ロンドン・ソーントン街。 
物語は、霧深いその街で起きた ある殺人事件 から始まります。

被害者は、世界的に有名なオペラ歌手 アルキスト
第一発見者は、まだ少女だった姪の ポーラ ( イングリッド・バーグマン )
懸命の捜査の甲斐なく、結局事件は迷宮入りへ。
育ての親でもあった、叔母を失くした悲しみを癒すため、
ポーラ はひとり、イタリアへの音楽留学へと旅立ちます。

新しい土地で、ピアニストの グレゴリー ( シャルル・ボワイエ ) と恋に落ちる、 ポーラ
出会ってすぐに結婚を決意した2人は、故郷イギリスへ帰国。
叔母が遺産として残した、あのロンドンの屋敷を新居に暮らし始めるのですが・・・?




『 椿姫 』で、 グレタ・ガルボ を。
『 若草物語 』 『 フィラデルフィア物語 』 で、 キャサリン・ヘプバーン を 。
『 スタア誕生 』 で、 ジュディ・ガーランド を 。
『 恋をしましょう 』 で、 マリリン・モンロー を 。
『 マイ・フェア・レディ 』 で、 オードリー・ヘプバーン を 。
『 青い鳥 』 で、 エリザベス・テイラー を・・・。

女優達を輝かせることにかけては天下一!と謳われた ジョージ・キューカー 監督が、
この映画で観客の心に焼き付けたのは、絶世の美女 イングリッド・バーグマン の、
まるで、灯火のようにゆらゆらか細く揺れる、うつろな瞳と泣き叫ぶ悲鳴!



この作品で、バーグマンは新境地を開拓。 追い詰められてゆく人妻を熱演し、
見事初のアカデミー主演女優賞に輝いた彼女にとって ガス燈 は、
間違いなく 転機 となった一本といっても過言ではありません。

さて、わたしはこの作品を見ると、ヒッチコック 監督のあの傑作を思い出してしまうのです。
それは、 レベッカ 。

→2006.8.24『レベッカ』過去記事へ

『 ガス燈 』 は、 『 レベッカ 』 の4年後 に撮られた作品です。
物語の舞台は、同じ 英国
ヒロインは、同じくいわくありげな屋敷に越してきた、
金髪美女の人妻 。
どちらも光と影を効果的に使った 照明 が、
モノクロに映えてミステリアスですし、
更には、どちらも最初から が怪しい雰囲気を
醸しだしているあたりなどなど・・・っ(笑)

『 ガス燈 』 の 夫グレゴリー を演じた シャルル・ボワイエ も、
『 レベッカ 』 の 夫マキシム を演じた、ローレンス・オリヴィエ も、
どちらもヨーロッパの俳優らしい、香りたつ品があって紳士的だけれど、
謎も多くて感情の起伏が激しく、キレやすいキャラクター。




わたしが ガス燈 を面白いと思うのは、アカデミー作品賞に輝いた、
天下のヒッチコック・ミステリーにこれほど類似点があっても、
キューカー監督が 「 わが道を行く! 」 感じで撮っているところが良いんですよね。
市原悦子みたいなおばちゃん が登場したり、滅入ってばかりいるヒロインの心に、
「 ぽっ 」 と明かりを灯すような 粋なエピソード が用意されていたり、
そして何より、圧倒的に 女優イングリット・バーグマンのアップ が多い!(笑)




サスペンスを見ていると、いつの間にかラストまで自然と肩に力が入ってしまいませんか?
センスの良いしゃれたコメディを得意とするキューカー監督だからこそ、
サスペンスであっても、 キューカー流のウィット で、観客の心をほぐしてくれる趣向を
忘れないところがニクイではありませんか!


イギリスから渡米後、ハリウッド初デビューの レベッカ
アカデミー作品賞 に輝いた、ミステリーの巨匠
アルフレッド・ヒッチコック 監督。


元ブロードウェイ俳優で、
ニューヨーク生まれの生粋のアメリカ人。
生涯 女優 にこだわり、
女優達から絶大に支持され続けた、
ジョージ・キューカー 監督。

2人とも、1899年生まれ の同じ年。



まるで、あの巨匠に挑んだのでは?なんて想像してしまう ガス燈 では
惜しくも作品賞を逃したけれど、そんな定評をもつジョージ・キューカー監督だからこそ、
バーグマンの 「 主演女優賞 」 は、彼にとって作品賞にも勝る勲章だったのかもしれませんね。

この2本、見比べてみるのも面白いですよっ♪



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テーマ : DVDで見た映画 - ジャンル : 映画

22:31  |  クラシック名画  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

Comment

レベッカ

こんにちは。
「ガス燈」は見たことがないのですが、バーグマンの写真きれいですねえ。
やっぱり女優はきれいに撮ってくれないと、観る方も夢がない。

恋人だったロバート・キャパの撮ったバーグマンの写真が好きです。
キャパは小学生の時、図書館にあった「LIFE」のベスト版を愛読して以来、好きで何度も展覧会に行きました。寝室に彼のポートレートが置いてあります。

「レベッカ」はだいぶむかし、テレビでやったのを観ました。こわかったな、というありきたりな感想しかうかびませんが、白黒映画の傑作という感じがします。ヒッチコックはお客さんを楽しませるツボを心得ていましたね。
ぱぐ |  2007.12.09(日) 09:38 | URL |  【編集】

ガス燈!

12月に開局したBSの番組で、昨日放送したものを録画予約してあったことを思い出しました。これから観ます。この作品で、バーグマンは初のアカデミー主演女優賞を獲得したんですか! 心して観ます(笑)!
オルサ |  2007.12.09(日) 14:38 | URL |  【編集】

バーグマンのポートレイト

「ガス燈」は未見ですが、バーグマンは好きです。
キューカーもヒチッコックも、こういうクール・ビューティが大好きだったことは見え見えで、でもしっかりと名作をものにしてしまうので嫌らしくないのです。良い仕事にさえなれば、微笑ましさになりますから。

掲載されたバーグマンのアップのショット、「テス」のナスターシャ・キンスキーと面影がダブりますね。キンスキーがもう少し早く生まれて映画興行の黄金期にデビューできていたら、大女優のひとりに加われたのかもしれません。

“バーグマン”は英語読みなので、本来のスウェーデン読みなら“ベルイマン”になるのです。ちょっと面白い話です。彼女がすべてを捨てて飛び込んだロッセリーニは、これぞという作品を彼女のために生み出すことができませんでしたが、その心情はいかなるものだったのか、興味があります。
kaoru1107 |  2007.12.09(日) 19:23 | URL |  【編集】

★ぱぐさん、いらっしゃいませっ♪
そうですよね、女優さんはやっぱりきれいに撮ってくれなくちゃ(笑)
おお、キャパが撮影したバーグマンの写真、見てみたいです~!
小学生の頃にキャパに魅力を感じられたとは、ぱぐさんの感性に脱帽します。
寝室にはお気に入りのポートレート、置きたくなりますよね。
わたしの場合は写真ではありませんが、ノーマン・ロックウェルかなぁ。

ヒッチコックの作品は、今だから見直すと面白いです。
時代を超えて見ても何かを発見できるのが、名画の素晴らしさかもしれませんね。



★オルサさん、こんばんはっ♪
まぁ!録画されていたなんて、スゴイ偶然! 
そうそう、気になる映画はとりあえず録画。コレ鉄則ですものね(笑)
ぜひぜひご覧になってみてください。
この映画は、500円で買ったDVDを見ました。
バーグマンは大好きな女優さんなんです。女って、やっぱりコワい~と思うかも??(笑)


★kaoruさん、こんばんはっ♪
ご依頼の削除、了解しました。いいんですよ~、全然手間ではないですよ。
むしろ、たくさんコメントしてくださって、うれしい限りです!

あっ、ほんとにダブりますね!テスのナターシャに!
おっしゃるとおり、時代によって好まれる顔ってありますよね、
もう少し早ければとわたしも思いますよ。

今度、ロッセリーニ監督の「イタリア旅行」という映画がとても見たいのです!
DVD買うしかないかなぁと思っているのですが、1年ほど前からすごく気になっていて。
バーグマンと監督のロマンス、情熱的ですよね~。
昔の女優さんはキャサリン・ヘップバーンなどもそうですが、
映画のような恋を地で行くエピソードが多いですよね。
同じ女性として、彼女達の生きかたにはとても惹かれてしまいます!
Carolita |  2007.12.11(火) 22:49 | URL |  【編集】

「イタリア旅行」

私も未見でしたので、レンタルしてきました!
観終えたら感想、アップしますね。

職場最寄りのTSUTAYAに並んでました。福岡でも、どこかに並んでるのではないでしょうか? 


kaoru1107 |  2007.12.12(水) 22:32 | URL |  【編集】

★「イタリア旅行」、興味をもってくださってうれしいです!
kaoruさんはTSUTAYA派なのですね、わたしはGEOとフタバ書房派なんですよ~(笑)
家の近くにTSUTAYAは無いのですけど、会社の近くにはあるので行ってみますね。
記事、楽しみにしております!
Carolita |  2007.12.15(土) 22:34 | URL |  【編集】

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