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「理想の女(ひと)」

2007.10.10 (Wed)

「 喜んで迎えられる女と 帰ると喜ばれる女がいる。 わたしは両方だー。」

 『 理想の女(ひと)
( 2004年/イギリス/スペイン/イタリア/アメリカ/ルクセンブルグ 原題:A GOOD WOMAN )
【監督】 マイク・バーカー
【原作】 オスカー・ワイルド
【脚本】 ハワード・ハイメルスタイン
【衣装】 ジョン・ブルームフィールド
【出演】 スカーレット・ヨハンソン/ヘレン・ハント/トム・ウィルキンソン
      /スティーヴン・キャンベル・ムーア/マーク・アンバース
      /ミレーナ・ヴコティッチ



女性なら思わず「 わたしってどちらのタイプだろ? 」なんて考えちゃいそうですよね(笑)
こんなドキリとさせられるセリフで オープニング を迎える本作は、
エルンスト・ルビッチ 監督の名作 ウィンダミア夫人の扇 の舞台を
イタリアの高級避暑地に移し、モダンかつエレガントに描いたリメイクの良作です。
さて、その感想は・・・?  

More・・・



物語のはじまりは、1930年代のニューヨーク。

とある高級レストランから聞こえてきたのは、ご夫人方のうわさ話。

「彼女のヘアピンが衣裳部屋に落ちてたの」
「わたしはベッドに髪の毛が」
「あんなに若作りをして」
「見ていなさい。恥かくわ」


カメラがとらえるのは、夫人達の刺すような視線の先にいる女性の後姿。
リザーブしたテーブルで、一人きりの食事をとる彼女の名は、
アーリン ( ヘレン・ハント )
かつて華麗なる恋愛遍歴で男たちを手玉にとった社交界の華も、
今や、夫人達に煙たがれる存在に。

ニューヨークを後にした彼女が向かったのは、南イタリアの高級避暑地・ アマルフィ
ある日、街角の骨董品店でバカンスに訪れていた青年実業家 ウィンダミア と出会う
アーリン ですが、彼には、社交界デビューしたばかりの若くて最愛の妻 メグ
( スカーレット・ヨハンソン )
がいて・・・?





ルビッチ監督版を見てはいませんが、リメイクだということぐらいは知っていて、
あまり期待もせず見始めたこの映画。
それが、十数分後に訪れたあのシーンで、わたしの心は一気に掴まれてしまいました。

それは、骨董品店で妻への誕生日プレゼントを選ぶ ウィンダミア の前に
アーリン が、初めて姿を現すシーン。

「 わたしが妻だったら、これが欲しいわ。」

アンティークの美しい扇を手に、殿方を誘う 淑女 という名の 悪女
秘密の逢瀬を重ねる宮廷貴族たちの間で、古代から伝わる扇を使ったエロティックな会話を
いともさらりと再現してみせる アーリン・・・。




まさに男性が一瞬で落ちた!イケナイ瞬間を目撃してしまったような気分です(笑)

近寄ってはいけないと頭では分かっていても、心と身体を虜にする彼女の放つ危険な香り。
いつの時代も、悪女は賢く、エレガントで、美しい! 
オスカー女優 ヘレン・ハント隠した色香 漂う、名シーンですね。

そして、実に対照的なのが、ウィンダミア卿の妻 メグ を演じた、スカーレット・ヨハンソン

これまた好演で、箱入り娘のような純真さと可憐さを兼ね備え、
ただ一途に夫を慕う素直さは、マッチ・ポイント で見せたような、
世界中の男性達をクラクラするほど翻弄した彼女とはまるで別人のよう。




そんな極端すぎる2人の違いが、相乗効果でより互いを引き立たせ、
その後明らかにされる 秘密 と、 逆転 の終焉へと展開していく物語の面白さは、
やはり原作の素晴らしさなのでしょうか。

多少人間関係を暗示させる伏線が少なくて、唐突な部分もありましたが、
キャスティングの良さと、世界遺産でもあるアマルフィの素晴らしいロケーションや
30年代のエレガントな雰囲気をたっぷり味わえる華麗な衣装に目を奪われて、
それも許せてしまいます。

そして、「 鍵 」 となる 「 扇 」 には、ぜひ最後まで注目してほしいところ。




賢いゆえに他人の気持ちが分かりすぎて、自分の幸せを後回しにしてしまう女は、
どんなことが起きても、決して誰かのせいにしたりなんかしない。

それが、最後まで悪女に徹したアーリンの、淑女のプライド ー。

わたしには、そんな彼女の大人の生き方が、ちょっと格好良く思えてしまったのでした。




映画が教えてくれる、イイ女 = A GOOD WOMAN の条件。
さて、貴方にとっての 「 理想の女( ひと ) 」 とは、どんな女性ですか?

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テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

23:10  |  女性必見!の映画  |  Trackback(1)  |  Comment(5)

Comment

未見ですが・・・

本数は観てないのですが、ルビッチは大好きです。この映画がルビッチのリメイクとは知りませんでした。舞台も30年代に据えているということは、この2人の女性のキャラは現代では成立し得ないということなのでしょうか。

男が落ちる瞬間! 私は経験がありませんが(笑)、一般論としてそんな時男はそうとは悟られないように努めるものです。ただ、周囲からは明らかに分かってしまうものなのです。あくまで一般論ですが・・・。女性が落ちる瞬間って、どんな風なんでしょうかねぇ?

ルビッチの映画は所謂“艶笑コメディ”なのでアカデミー賞には縁が薄かったのですが、現代のように艶笑がエロに堕してしまう寸前をキープする、極めて大人のセンスが光りました。本作もそういう味わいなら見てみたいです。
kaoru1107 |  2007.10.11(木) 22:25 | URL |  【編集】

このコピーはいいですね。心に残るものがあります。
が!しかし、私はどこへ行っても浮いて、歓迎されず、実家に帰ると煙たがられますので、「私はどちらでもないー。」です。(泣)

男が墜ちる瞬間か・・・随分、見てないですけど(笑)
私は、口説かれて好きになった試しがありませんね~。「こいつをおとす!」と決めた男子をおとすにが好きでです。(訊いてないよ!)
c.mama |  2007.10.12(金) 13:28 | URL |  【編集】

★kaoruさん、ほほ~っ、女性が落ちる瞬間! そうですねぇ~女性の瞳をジッと
見つめているうちに彼女の瞳が潤んだら、「落ちた!」瞬間かもしれません(笑)
あーっ!決して実体験ではありませんよっ、だって自分の瞳は見えませんからね~(爆)

さて、>現代のように艶笑がエロに堕してしまう寸前をキープする
深いお言葉です。。。この作品がその辺りを極めているかは難しいところですが、
キャスティングが良いことで、カバーされている気もします。
ヘレン・ハントの印象が、前半と後半ではガラリと変わってしまうんですね。
その女気が、見終わった後も強く心に残りました。



★c.mama さん、>「こいつをおとす!」と決めた男子をおとすにが好きでです。
ぷぷぷっ! かっ、噛みまくってますですよっ(笑)

いつからでしょーか?煙たがられていることにさえ気がつかなくなったような気がするわたくし。。。
イヤミのひとつも愛情表現さっ!と思えるようになったのは、
き、きっと大人の女になったからですよね??(←同意を求める人)

男が墜ちる瞬間。。。はい、久しく見ていませんね~っ。
若い頃は、どんなお世辞も口説かれていると勘違いできたのに・・・(遠い目 笑)
そうですか、狙った獲物は逃がさないc.mamaさんってば、もうカッコ良すぎですよ!
Carolita |  2007.10.12(金) 22:47 | URL |  【編集】

リメイク反対派なので例によって観ていませんが、『ウィンダミア夫人の扇』は傑作でした。
そういえば、この前、『タロットカード殺人事件』の予告編を観て、初めてスカレット・ヨハンソンの顔を知りました(笑)
micchii |  2007.10.23(火) 12:19 | URL |  【編集】

★micchiiさん、お返事遅くなってしまってごめんなさいっ。

ぷぷぷっ!そうでしたよね、micchiiさんは反対派だったっ(笑)
オリジナルを観ていないので、これは絶対に今度見てみますね。

スカーレット、最近世界中の男性のハートをワシづかみにしてるらしいですよ(笑)
アレン監督もすっかりお気に入りのようですし。
う~ん、それはぜひ「マッチ・ポイント」のmicchiiさんの感想を今度聞いてみたいです~っ♪
Carolita |  2007.10.27(土) 16:20 | URL |  【編集】

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2007/10/23(火) 12:16:43 | 愛すべき映画たち

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