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「 リリー・マルレーン 」

2005.08.15 (Mon)

第2次世界大戦中ナチ支配下のドイツで、敵味方を越えて、多くの兵士達に
熱狂的に支持されたという、歴史的事実を作った流行歌があった。
それがリリー・マルレーン

1941年に、当時ドイツ軍占領下のベオグラード放送局で初めて流されたこの曲は、
アフリカ戦線のドイツ兵から敵国のイギリス連合軍にまで、国境を越えて愛唱されたという。

映画リリー・マルレーン は、その曲を歌った実在の歌手、ララ・アンデルセン
自伝を基に、戦争に翻弄された一人の女性歌手の姿を描いた物語で・・・?

More・・・

ナチス勢力が拡大の一途をたどっていた、第2次世界大戦直前の1939年。
音楽家でユダヤ人ロバート ( ジャンカルロ・ジャンニーニ )
その恋人で、ドイツ人歌手のビリー ( ハンナ・シグラ )
旅行先で幸せに過ごす2人だったが、実はロバートには裏の顔があり、
ベルリン在住ユダヤ人の国外脱出を手助けする反ナチス活動家だったのだ。
二人はスイスに帰国しようとするが、ビリーだけがスイスから国外追放されてしまう。
再会を誓い合い、仕方なく一人で故郷ドイツへ帰国するビリー。


そして、再び歌手としてショークラブで働き始めたビリーが歌った 「リリー・マルレーン」 が、
ドイツ軍大尉の目に留まり、レコードに吹き込むことに。
しかし、最初は全く売れず、ロバートとの再会のメドも立たずに落ち込む毎日。
そんなある日、廃盤寸前のレコードがベオグラード放送局に持ち込まれた。
「リリー・マルレーン」はたちまち流行歌となり、あのヒトラー“ごひいき歌手”となるビリー
ユダヤ人の恋人を思いながらも、ナチスの擁護を受ける矛盾を感じながら、
運命は思わぬ方向へ動きだして・・・?

リリー・マルレーン (原題:LILI MARLEEN) ( 1981年/西ドイツ )



【監督】ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー 
【原作】ララ・アンデルセン 
【脚本】 マンフレッド・プルツァー/ジョシュア・シンクレア 
【出演】ハンナ・シグラ/ジャンカルロ・ジャンニーニ/メル・ファーラー
 

ビリーのモデルは、もちろん実在した歌手ララ・アンデルセン
彼女の自伝を基に、映画は自由に脚色されているそうだが、戦時下にあっても夢を追いかけ、
誰にも媚びない主人公には同じ女性として共感できた。

  ( CD詳細は→“Lili Marleen”/by Lale Andersen ) 








心の糧となる流行歌でさえ、
大衆心理をコントロールする“道具”として用いたナチス・ドイツ軍。
しかし「 リリー・マルレーン 」が支持された理由は、
その歌詞にあったのかも知れない。


「兵営の前の電柱に、灯りが今もついている。 あそこでもう一度会おうね。
君をしっかり抱きしめて。 もう一度、リリー・マルレーン。

2人の影は一つだった。 恋人同士の影だった。 皆に見られてもいい。
あの下で、また会おうね。 もう一度、リリー・マルレーン。

消灯ラッパだ。友が呼ぶ。 遅れりゃ三日の重営倉。
ここでさよなら言うけれど、君と一緒に行きたいよ。 もう一度、リリー・マルレーン。

君の口びる夢見てる。 夜霧の中で、あの灯の下で。
誰かと恋でもしてないかい? もう一度、リリー・マルレーン。

君の足音を知っている。兵営の前の営夜灯。 僕は遠くで気がもめる。
君は誰かと一緒かな。 ああ、愛しいリリー・マルレーン、リリー・マルレーン。・・・。」
                                                                 
                      
                            【 映画 『 リリー・マルレーン 』 劇中より抜粋 】



歌詞は数パターンあるが、元々はハンス・ライプが書いた詩集『港の小さなオルゴール』に
載っていた詩に、作曲家ノルベルト・シュルツェが曲をつけ、
時代に合わせてアレンジされた歌詞で、ララ・アンデルセンが歌ったといわれている。

残してきた愛しい恋人を、遠い戦地で想う兵士の心を歌ったラブ・ソング。

昼間の激しい戦闘が、現実とは思えないほど静まり返る兵舎の中で、
あるいは野営のテントのランプの下で、軍のラジオから流れるこの曲に耳を傾ける時、
彼らはきっと、帰りたい気持ちを必死で抑えたことだろう。
そして、どれほど心が切なくなったことだろう?

野は焼け、土まみれになって地に這いつくばり、痛みに耐え、毎日誰かが倒れ、
息絶えていく血の地獄を目の当たりにしながらも、それでも帰還を信じていた兵士達の想い。

そんな壮絶な戦争映像と共に流れる「リリー・マルレーン」を聴いていると、
ただただ心が悲しくなって、言葉を忘れてしまった。

欧州戦線に出征した、約6百万人以上の全ての兵士達から熱烈に支持され、
その心の“よりどころ”となった「リリー・マルレーン」。
故郷への思いも、人を愛する気持ちにも、敵味方の国境は存在しない。
そして、ひとつの「歌」が持つ“力”と、そこに込められた“悲劇”を、この映画は語ってくれた。



しかし、ドイツ軍の勢力に陰りが見え始めた頃、兵士の反発を恐れたナチスは、
「リリー・マルレーン」を士気を低下させる根源として、それを推奨したはずの彼らによって、
あっさりと禁止されたという。

その後、ナチスによって一度は葬られたその曲が、再び息を吹き返す時がやってくる。
1943年ベルリン出身で、当時すでに大スターだったマレーネ・ディートリッヒが、
米軍兵士の前線慰問でヨーロッパを巡り、そこで「リリー・マルレーン」を歌い、
再び大ヒットさせたのだ。




ディートリッヒ生涯のニックネームは、 “ リリー・マルレーン ”
彼女は反ナチを訴え、戦後は兵士慰問の功績が認められてアメリカ政府からは自由勲章が、
フランス政府からは、レジョン・ドヌール勲章が授与されている。
そして「リリー・マルレーン」は、
「ナチの愛唱歌」から「反ナチの象徴歌」として、再び人々に知られるようになったそうだ。


今年は戦後60年。
私も、もちろん「戦争を知らない子供達」の一人。

「リリー・マルレーン」という歌が歩んだ希有な運命のように、
世界にも日本にも、決して“忘れてはいけない歴史”があると思う。
戦争の現実を語ることができなくても、その悲劇を語り継ぐことは、私にもできるはず。
リリー・マルレーン を観て、ふとそんなことを思った。
                                           終戦記念日によせて。


♪ 映画 『 リリー・マルレーン 』 見てみたいですか?
    ↓

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テーマ : 洋画 - ジャンル : 映画

13:29  |  その他の国の映画  |  Trackback(0)  |  Comment(5)

Comment

リリー・マルレーン

おはようございます。
って、もう10時半を過ぎていますから、こんにちは!でしょうか(笑)

リリー・マルレーンという曲を聴いたのはいつのことだか定かではありません。
昨年他界した兄が映画好きでしたから、それで聞いたことがあるのかもしれませんね。
日本ではこの歌を加藤登紀子さんが唄われてヒットしたような記憶があります。

昨日は終戦記念日でしたが、私も戦争を知らない世代です。
戦争はあってはならないと思いますが、記憶から消し去ってもいけませんね。
過去の痛ましい史実を直視して、平和な国家として日本が世界に誇れる国でありますように!

P.S. このテンプレートは7月に使ったことがあります。
   別荘地にでもいるような爽やかさがいいですね。
   もちろん別荘など持てる身分ではありませんが・・・
ZEISS |  2005.08.16(火) 10:41 | URL |  【編集】

終戦

リリー・マルレーンのディトリッヒは美しいし、お婆の彼女も好きでした。
だってとにかく攻撃的ですから・・・あの美しさが!

戦争は知らないけれど、戦後の歴史が「近代昭和史」が好きなべぶです。
ここのところを学校ではぶっ飛ばしてるけど、ここポイントです。
「近代昭和史」を語らずして今はないと力説しちゃう!

終戦記念日の黙祷--英語で黙祷は「A Moment of Silence」この言い方好き!
べぶ |  2005.08.16(火) 18:36 | URL |  【編集】

★ZEISSさん、もう、こんばんはっですね(笑)
加藤登紀子さんも「リリー・マルレーン」を歌っていたのですね。
聞いたことはないけれど、でも彼女が歌っている様子が何だか目に
浮かんでくるようです。
今年は節目の年だけれど、選挙の話題ばかりが報道されていて残念でした。
確かに選挙も大切ではありますが・・・。
私も、“日本が平和国家として世界に誇れるように”願っています。

まぁ、同じテンプレードだったのですね!
私もテラスから?青空が見えそうなところが好きなんですよ。
前に「八月の鯨」という映画のレビューを書いたのですが、
主人公は“夏だけを過ごすサマーハウス”に住んでいて、要するに別荘なんですが、
海辺にあるなんて、ホント憧れました。
私も、とても持てる身分ではないので、そんな映画を観て気分だけ味わってます(笑)


★べぶさん、いらっしゃい! 夏休みはどうだった?
くすん、私は明日から仕事です~。今日は火曜日だけど、まるでサザエさんを見た後のような気持ちです(笑)

ディートリッヒの攻撃的な美しさって表現、ドンピシャですねっ、さすが!
「近代昭和史」の辺りは、先生、確かに駆け足でしたよね~。
確かに、焼け野原だった日本を復興させたあの日本人のパワーは凄かった!
私も「プロジェクトX」よく見てます。
今のはどうなんだろう?? 姪っ子の教科書を今度見てみよう。
そっかぁ、「A Moment of Silence」っていうんだ・・・。知らなかったなぁ。
黙祷は、英語で教えたほうが若者には本当の意味が伝わるかも!
carolita |  2005.08.16(火) 21:56 | URL |  【編集】

こんばんわ。
お盆休みでしたので、しばらくぶりです。
リリー・マルレーン の映画があるのですね~、初めて知りました。
私が知ってるのはマレーネ・ディートリッヒの歌ったもので、個性的でインパクトのある歌い方が胸に響く曲ですね~、ドイツ生まれのこの歌が、アメリカ及び世界的なヒット曲になった理由が分かるような気がしますね。
昨日はBSでビートルズソロ特集やってましたね、ポールのピプスオブピースのPVの敵戦士同士が一時休戦しお互いの家族の写真を見せ合うシーンにじーんと来ましたデス。家族を愛するように、人間を皆愛することができたらいいのにね。
はぁ~お盆過ぎたら夏も終わりって感じで寂しいです~、夜は虫の声に秋の気配ですよ(^-^)
kei |  2005.08.17(水) 19:19 | URL |  【編集】

★keiさん、こんばんは!夏休み、終わっちゃいましたね~(涙)
今日から仕事でしたが、年末の休暇に向けて、もうカウントダウンしてます(笑)
そうですよね、私にもディートリッヒは強烈な印象でした。シルクハットにあの脚線美・・・。
忘れられませんよねっ。

なんと~!そんな特集やってたなんて知らなかった!
見たかったですぅ~。残念。
一曲との出会いが人に与える影響はとっても大きいものですよね。
時には悲しい思い出を蘇らせることもあるかもしれないけど、
全てをひっくるめて音楽に支えられることの方が多いような気がします。
keiさんにも、きっと沢山のステキな音楽との出会いがあったんだろうなぁ。
家族を愛せるように音楽を愛せるように全ての人を愛せれば、
きっと地球から戦争はなくなるのかなぁ。
ジョンも、きっとそれを夢見てたのでしょうね。
carolita |  2005.08.17(水) 22:16 | URL |  【編集】

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