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シェイクスピアの秋

2005.09.10 (Sat)

今頃イタリア・ヴェニスの町は、
あと数時間後に迫った、ヴェネチア国際映画祭授賞式の話題でもちきりでしょうが、、
日本でも来月、そのヴェニスの町を舞台とした、あの古典戯曲のリメイクが公開されます。
それは、文豪シェイクスピアの喜劇 ヴェニスの商人

ヴェニスの商人( 2004年/アメリカ/イタリア/ルクセンブルグ/イギリス )
 ( 英題:THE MERCHANT OF VENICE 伊題:Il MERCANTE DI VENEZIA )
【監督】 マイケル・ラドフォード  
【原作】 ウィリアム・シェイクスピア 
【脚本】 マイケル・ラドフォード
【出演】 アル・パチーノ/ジェレミー・アイアンズ
     /ジョセフ・ファインズ



そうです「借金が返せなかったら、あなたの肉1ポンドを頂こう・・・」という、
金貸しシャイロックの怖~い名セリフ、ショッキングでしたよね~。
名優アル・パチーノ「イル・ポスティーノ」のラドフォード監督が、初タッグを組み、
古典史上に名を刻む悪役をどう調理してくれるのか、大いに興味深いところ!

そこで 「文学の秋」 にシェイクスピアつながりで、こんな映画を選んでみました。 
それは・・・?

More・・・

恋におちたシェイクスピア ( 1998年/イギリス、アメリカ ) ( 原題:SHAKESPEARE IN LOVE )




【監督】ジョン・マッデン
【脚本】マーク・ノーマン/トム・ストッパード
【出演】グウィネス・パルトロー/ジョセフ・ファインズ/ジェフリー・ラッシュ/コリン・ファース
    /ベン・アフレック/ジュディ・デンチ


文豪シェイクスピアの若き日の恋のドタバタ劇と、
「ロミオとジュリエット」が執筆されていく様子を絡めながら、
涙あり、笑いあり、水戸黄門みたいな印籠ありで、ユーモアたっぷりに描いた歴史ラブ・ロマンス!

物語の舞台は、芝居小屋が最大の娯楽だった16世紀末のロンドン。
下町に住む若き日のシェークスピア(ジョセフ・ファインズ)は、
新作の台本が書けずに悪戦苦闘。
そこへ、一人の初々しい若者が芝居のオーディションにやって来ます。
彼の名は、トマス・ケント
一目で気に入ったシェークスピアは、主役に抜擢しようと声をかけるのですが、
なぜかケントは一目散に逃げ出してしまうのです。
突然始まる、逃げて追っての追跡劇!やがて、ケントは一軒の屋敷に姿を消します。
それは、美しい貴婦人、ヴァイオラ嬢(グウィネス・パルトロー)の住む屋敷。
シェークスピアは、一目で彼女と恋に落ちるのですが・・・?


お分かりのとおり、“ トマス・ケント ” は、グウィネス・パルトロー の変装した仮の姿!
ショートカットのカツラを被ったその 男装 ぶりは、輝かんばかりに初々しく、
まるで男の子の妖精のよう!
可憐なヴァイオラ嬢との二役は、グウィネスの魅力を2倍に引き出して見せてくれます。



そして、彼女と禁じられた恋に落ちるシェイクスピアに扮するのは、
「ロイヤル・シェイクスピア劇団」での所属経験もある、ジョセフ・ファインズ


シェイクスピアといえば、教科書に載っていた肖像画の偶像のようなイメージだったけれど、
ファインズは、才気溢れる鋭さと茶目っ気の裏側に、激しささえも見え隠れする
魅力的な若者として、生き生きと現代に蘇らせています。

特に、タイトル通り 二人が恋に落ちる シーンは、見せ場のひとつ。
めくるめく輪舞のように甘くロマンティックで、
しかもノンストップのジェットコースターのようにスリリング! 
ちなみに、そんなシーンの数々は、その年のMTVムービー・アワードキスシーン賞
受賞したほど!



そして、シェイクスピアの天賦の才能は、ヴァイオラとの恋によって堰を切った川ように
勢いを増して流れ出し、その胸の中に溢れ出す愛の言葉たちは、
やがて新作 「ロミオとジュリエット」 の台本へと仕上げられていくのです。

脚本家マーク・ノートンは、当時のインタビューでこう語っていました。
「まず、シェイクスピアに 『 ロミオとジュリエット 』 を書かせた動機は何だったのか?
と考えた。
この物語は喜劇として始まるが、途中で流が変わり、完璧な悲劇となるんだ。
これは当時としては極めて過激なアイデアだったはず。
彼の想像力をこれほど強烈に刺激した触媒は何だったのか? 
そして想像した。「もし、それがシェイクスピア自身の道ならぬ恋だったとしたら?」」




そんな最初の発想に、ヴァイオラという架空の恋人を加え、
その上にマーローエリザベス一世 ( ジュディ・デンチ ) などの実在した歴史上の人物を
登場させ、さらに多彩なキャスティングで肉付け。
そうやって、ノートンの願望ともいえる華麗なる想像の世界「名作の裏に隠されたロマンス!」
完璧に再現したのが、この 恋におちたシェイクスピア

しかし、それで終わらないところが、この脚本のスゴイところ。
最初から “ 若き日のシェイクスピアのロマンス ” と 先入観 を持って見ている観客を、
最後は見事に裏切ってくれるのです。
「“ 本当の主人公 ” は誰だったのか?」 それは、最後まで見ないと決してわからないかも?
そして、観終わった時「へっ?こんな終わり方って・・・?」としばし整理できず困惑した後、
「おおお~!そういうことかっ!」と気がつかされて拍手喝采!

いつの時代も“傑作”のヒントは、全て “ 現実 ” という ノンフィクション の中に存在し、
そこから生まれた フィクション に、私達は胸を熱くし、心震わす。
きっと、無限の想像力 こそ、神様が人間に与えたもうた 最大の特権 なのかもしれない。

恋におちたシェイクスピア は、
文豪シェイクスピアへ最大の賛辞をこめて、彼を愛する映画人達が集結し、現代に蘇らせた、
20世紀最後の第一級喜劇


本作は、アカデミー賞7部門。ゴールデン・グローブ賞3部門。英国アカデミー賞3部門。
放送映画批評家協会賞、NY批評家協会賞、ベルリン国際映画祭功労賞受賞。

そんな輝かしい賞歴の影で、脇役ながら ベン・アフレック もいい味出してます。
(もうすぐパパだね、がんばれベン!)


さて、ヴェネチア国際映画祭のコンペ作品の中には、
『 恋におちたシェイクスピア 』の ジョン・マッデン監督グウィネス・パルトロー
再び手を組んだ新作 『 Proof(プルーフ) 』 がエントリー中。
共演は ジェイク・ギレンホール に、アンソニー・ホプキンス
父と娘と、その若い恋人が織り成す、愛と狂気の真実の物語・・・だそうですが、
こちらも注目したいですね。

本日9月10日、ヴェネチア国際映画祭はいよいよフィナーレの 授賞式 を迎えます。
今年の金獅子には、どの作品が選ばれるのかな~?
あと数時間、楽しみに待ちたいと思いまーすっ。


♪ 『 ロミオとジュリエット 』 読んだことありますか?
    ↓

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テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

21:30  |  アメリカ映画  |  Trackback(2)  |  Comment(8)

Comment

「恋におちたシェイクスピア」おもしろかったよね~。
しかし、私は映画は1度観たくらいでは、おもしろかったとか感動したとか
”印象”は残っていても、Carolitaさんのように細かいディテールまでは
覚えてません(自称記憶力のいい女でも)・・・というわけで、いつも読みながら
あ~、そうだったけな~、なるほど~など思ってます。
Carolitaさんは、映画は繰り返し観るタイプ?それとも、1度観たら
忘れないよって感じ? どっちでしょう?
のりのり |  2005.09.10(土) 22:42 | URL |  【編集】

シェイクスピア

『ヴェニスの商人』がリメイク・・・ちょっと楽しみですね。
得てしてリメイク版はインパクトに欠ける場合が多いだけに、
大変興味があります。

有名な作家なのに、私は実は一冊も呼んだことがないんですよ。
どうも国内志向(映画も旅行も本も・・・)が強いのか、はたまた
学生時代の世界史コンプレックスのなせる業か(笑)

実は、あれほど好きな映画の「おもいでの夏」の原作すら読んだ
ことがないんですよ。
ああ、どんどん活字離れが進行していってる~。
ZEISS |  2005.09.10(土) 23:08 | URL |  【編集】

「恋に落ちたシェイクスピア」好きな作品です。グイグイもきれいだし
ジョゼフ・ファインズもよかったです。脚本がしっかり出来た作品だわ~!
衣装も美術も良いですね!

ジョゼフ・ファインズと言えば、レイフ・ファインズの「イングリッシュ・ペイシェント」が大大大好き!「泣きたいときは、イングリッシュ・・・」というせりふがなんかの映画にあったわ~。本当に大好き!

シェイクスピアから脱線しちゃった・・・<すみません
べぶ |  2005.09.11(日) 01:06 | URL |  【編集】

おはようございます!

★のりのりさん、私の場合は観た後すぐには気持ちが興奮しているんだけど、
一晩寝ると、色んな細かいシーンや「こんなことがいいたかったのかなぁ~」と、
次から次へと浮かんできて、こうやって書きたくなっちゃうワケなのです。
まぁ、好きな事には凝り性な性格なので、ほどほどにとは思うのですが(笑)

一回観たら、すぐに繰り返し観るものは少なく、時間が経ってから見直す事が
多いですよ~。
最近は、昔観た時に強い印象を受けた作品を見直すことが多いですね。
それなりに人生経験を積んでから観ると、かなりツボが変わっていて面白い!
若い頃は手当たり次第みてましたが、年ととも映画の楽しみ方が変わってきたようです。


★ ZEISS さん、学生時代の私は、迷わず世界史派でした(笑)
きっと、子供の頃から洋画ばかり観ていた影響が強かったのでしょうね~っ。
でも、原作読んでない作品、実はいっぱいあるんです。
知らずに観る方が楽しめる映画って、あると思うんですよ。
そんな時は、観た後で、原作に戻ったり。

未だに迷ってるのは、「ダ・ヴィンチ・コード」。
来年初夏の公開までに読み終えられるかしらん??
最近では、圧倒的に映画やパソコンに向かってる時間が増えてますね~。
それって、私も間違いなく活字離れ進行中(笑)!


★べぶさ~ん、「イングリッシュ・・・」は、どど~んと重くて、深~い作品でしたね!
やっぱり兄弟!血は争えないけど、違うところは、ヒゲの濃さかしらんっ(笑)?

そのセリフ、「ノッティングヒルの恋人」じゃあなかったっけ??
あっ・・・でも、どっかで確かに聞いたことがあるぞっ。
“グイグイ”って、なんかカワイイね! ブフフッ、“ルイルイ”みたいでっ。
昔、竹本孝之「照れてルイルイ」ってあった。あれっ・・・?って、 なんかヘン??
Carolita |  2005.09.11(日) 10:35 | URL |  【編集】

照れて・・・

「照れてルイルイ」じゃなくて「照れてジンジン」だよ。
ちなみに、ルイルイは太川陽介・・・しかしながら、こんなことを即答できる
アタシって、やっぱり記憶力のいいオンナ? 知ってることが古すぎるってね(爆)
のりのり |  2005.09.11(日) 11:02 | URL |  【編集】

そう、ソレソレ!

★さすがのりのりさん!素早いツッコミありがとうっ(笑)
そーよねっ!そーよねっ!な~んかおかしいと思ったけど、思いだせなかったのよぉ~。
わはは、80年代アイドル生き字引だけはある(爆)
改めて、脱帽よぉ~♪
Carolita |  2005.09.11(日) 15:27 | URL |  【編集】

ネットラジオ

はじめまして。TBした宮崎といいます。

「ヴェニスの商人」に主演したアル・パチーノのインタビューがビッグイシューという雑誌に載っていたので、紹介するネットラジオ(Podcast対応)を作ってみました。
http://www.voiceblog.jp/bigissue_ouen/35373.html

パチーノの演技に監督が与えた影響等が書かれていて、結構面白かったです。
宮崎 |  2005.11.06(日) 18:20 | URL |  【編集】

ごめんなさい!

★宮崎さん、T/B&コメント頂きましたのに、お返事遅れてしまって、失礼しましたっ!
本編はまだ観ていないのですが、インタビューを聞いてから出かけると、
より作品に入り込めるかもしれませんね。  
ネットラジオですね? 後ほど、そちらで聴かせて頂きたいと思います。
Carolita |  2005.11.11(金) 17:06 | URL |  【編集】

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アル・パチーノのインタビューをより楽しめるように「ヴェニスの商人」のあらすじを紹介。
2005/11/06(日) 16:27:44 | ビッグイシュー応援団(第一期)
SHYLOCK:To bait fish withal: if it will feed nothing else, it will feed my revenge. He hath disgraced me, and hindered me half a million; laughed at my losses, mocked at my gains, scorned my nation, thwarted my bargains, cooled my friends, heated mine e
2005/11/04(金) 15:21:28 | MOMENT編集

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