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「エデンの東」

2005.10.27 (Thu)

親に愛されずに育った子供は、人の愛し方が分からない。
親に愛されずに育った子供は、それでも、親の愛を求め続ける。
そして、受け入れられないことを悟った時、愛は、形の無い “ 凶器 ” へと変わった・・・。


おおげさに聞こえるかもしれませんが、
観終わった後に 魂が救われた と、何のためらいもなく、
言わずにはいられない映画に出会える機会は、
そうめったにあるものではありません。
私にとって エデンの東 は、まさにそんな一本。



先日CATVで放送されていた エデンの東 を数十年ぶりに鑑賞。
ラストシーンで、やっぱりハンカチを握りしめながら思ったのは、
「今の時代だからこそ、もっと見直されるべき映画なんじゃない?」

その、主役はもちろん・・・?

More・・・

没後50年という時を経ても今なお、世界中の映画ファンに愛され続ける ジミー・ディーン
( 記念イベントの過去記事は、ココ をクリック! )
青年キャルと両親との屈折した関係を、斜めに傾いた絵 で捉え、
シネマスコープ を採用した カザン監督
NYアクターズ・スタジオで、初めてジミーに目を留めた時、監督の脳裏には、
すでにその映像が浮かんでいたのかもしれません。
その50年後、“ 伝説となった監督 ” が選んだ、“ 伝説の新人 ” との、運命の出会い。
そう、エデンの東 の主役は、彼以外にはいないとー。

エデンの東 ( 1954年/アメリカ 原題:EAST OF EDEN )

【監督・製作】 エリア・カザン 
【原作】 ジョン・スタインベック 
【脚本】 ポール・オズボーン 
【音楽】 レナード・ローゼンマン
【出演】 ジェームズ・ディーン/ジュリー・ハリス/レイモンド・マッセイ
     /リチャード・ダヴァロス/ジョー・ヴァン・フリート



舞台は、アメリカ参戦直前の 1917年
カリフォルニア州サリナスの田舎町で、大農場を経営する トラスク一家
厳格なクリスチャンの父に育てられた双子の兄弟、
アーロン ( リチャード・ダヴァロス )キャル ( ジェームズ・ディーン )
兄の アーロン は、社交的で真面目。太陽 のような明るさを持ち、
アブラ ( ジュリー・ハリス ) という恋人が。
キャル は、何を考えているか分からない瞳で人を見つめ、
どこか のような影をもつ、一家の問題児。
アーロン ばかりを可愛がり、自分を疎ましく思う アダム ( レイモンド・マッセイ ) に対し、
反発しながらも、それでも キャル は気に入られようと努力します。


そんなある日、酒場で出会ったヨタ者に、自分の 出生の秘密 を聞かされた キャル
家を抜け出し、死んだと思っていた母 ケート に、こっそり会いに行くのですが、
あえなく追い返されてしまうことに。
一方、父 アダム は、レタスの冷凍保存という、新事業に財産をつぎ込みながら、それが大失敗。
キャル は、なんとか父を助けようと、新しい提案をするのですが・・・。



原作は、ジョン・スタインベック の長篇小説、言わずと知れた 「エデンの東」

アダムとエバの間に生まれた二人の息子、カインとアベル。

カインは、「土を耕す者」。 アベルは、「羊を追う者」。

創世記第4章に綴られたのは、人類最初の殺人でした。



「 カインは立ってアベルを殺し、
  カインは去って、エデンの東、ノドの地に住めり。 お前も去れー。」

                          ( 『エデンの東』 劇中より抜粋 )
そう言い放たれ、立ちすくむキャル。

そんな旧約聖書の “ カインとアベル ” からヒントを得て書かれた エデンの東 には、
今の時代だからこそ、もう一度考え直すべき 切実なテーマ が込められているように思います。

実の息子であるのに愛されない矛盾ー。
そんな思いを抱えながら、それでも憎みもせず、愛に飢え、
ただひたすら父が自分に振り向いてくれることだけを信じ、心待ちにしているキャルの姿は、
まるで 疑うことを知らない大きな子供 に思えてしまって。
愛を勝ち取るために彼が選んだ手段が、たとえ高慢なやり方だったとしても、
身を裂くような寂しさが育てた彼の心を、与えることを怠った親が責める事ができるのか?
私は、何度見ても胸が締め付けられてしまうのです。

子供は、深く愛されることで 「人の愛し方」 を学ぶのではないでしょうか。
この世に「正しい愛し方」なんてマニュアルはありません。
親が子に注ぐ無償の愛こそ、その子にとって最大のお手本だとしたら?
しかし、いくら願っても、親がその愛を受け入れないとしたら?
きっと、子供にとってこれ以上に不幸なことはないでしょう。



24歳という短い生涯を駆け抜けた、ジミー・ディーン
人の心の奥底を見透かすような、上目使いのその瞳の奥で、
彼が 本当に探し求めていたもの とは、一体何だったのだろう・・・?
今となっては、それを知るすべもありません。
ただ、エデンの東 を見る度に、愛を求め続けたキャルの姿がジミー本人と重なって、
きっと 天国で救われた に違いないと、私は思いたいのです。



さて、現在開催中の 「東京国際映画祭」 では、ジェームス・ディーン没後50周年を記念して、
彼の主演作3本のデジタル・リマスター版と、ドキュメンタリー フォーエヴァー・ヤング
上映されたそうです。
古くても素晴らしい映画が、こうやって大きなスクリーンで上映される機会が、
これからもっと増えたらいいのになぁ・・・。

初々しいジミーの青春が詰まった、これぞ傑作 エデンの東
私にとって、何度でも観たくなる、心に焼きついた一本です。

♪ 『 ジェームス・ディーンが生きていたら・・・』 と、思ったことありますか?
    ↓

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テーマ : DVDで見た映画 - ジャンル : 映画

22:32  |  クラシック名画  |  Trackback(1)  |  Comment(4)

Comment

はじめまして。

エデンの東、ジャイアンツ、理由なき反抗。。。
立続けにジェームスロディーンの映画を見た頃を
思い出しました。

懐かしく、ほろ苦い思いがかさなります。
solya |  2005.11.09(水) 02:43 | URL |  【編集】

いらっしゃいませ!

★solyaさん、ご訪問&初コメントありがとうございます!
『エデンの東』、忘れられない作品です。
ジミーが、もし生きていたら・・・と、考えるけれど、
映画を観ている時だけは、今でも彼が生きている気がしてしまうんですよ。
そんな気持ちになるなんて、なんだか不思議ですよね(笑)
Carolita |  2005.11.09(水) 20:44 | URL |  【編集】

 はじめまして、ルーシーです。私も映画、音楽が好きで古今東西問わず(笑)見ていますね。ジミーのどこか寂しげな表情や個性的な演技は、これからもスクリーンで輝き続けるでしょうね。
 特に私は「ジャイアンツ」が好きです。主演のロック・ハドスンやエリザベス・テイラーを寄せ付けない、独特の存在感を見せてくれます。その直後の死、~彼はまさしく伝説となりました。
 年を重ね渋くなったジミーを見たかったですね。よろしければブログに遊びに来て下さいね、ではまた!
ルーシー |  2006.04.04(火) 17:24 | URL |  【編集】

いらっしゃいませっ♪

★ルーシーさん、こちらこそ初めまして!
ご訪問&コメント&T/Bありがとうございますっ♪

「ジャイアンツ」、これも名作ですよね~。
出演作はホントに少ないのに、あれだけの存在感を残した俳優は他にはいないでしょう。
若くして他界したからこそ、その一瞬の輝きが切なくて、
人々の心に焼きついて決して離れないんでしょうね。
ほんと、おっしゃるとおり、歳をとったジミーを見てみたかった!
ご存命なら、イーストウッド監督と同じ歳・・・。
なんだか、すごいですねっ。

まぁ!映画、お好きなのですね! さっそくそちらへもおじゃまさせて頂きますので、
これからもヨロシクお願いしますねっ♪
Carolita |  2006.04.04(火) 20:24 | URL |  【編集】

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2006/04/04(火) 17:12:18 | ビートルズな気分

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