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「 ピエロの赤い鼻 」

2005.12.24 (Sat)

「 笑いは最高の武器だー。」
映画を観終わって、冒頭に捧げられたこの言葉を思い出すと、また涙が込み上げてきた。

これは、フランスを代表するミステリー作家で脚本家の セバスチャン・ジャプリゾ の言葉。
ジャン・ベッケル 監督にとって、2003年に71歳でこの世を去った同氏は、
20年以上も一緒に仕事をしてきたパートナー。
ピエロの赤い鼻 の冒頭でオマージュされたこの言葉には、
この映画そのものを物語る、力強ささえ感じられました。

鼻が赤いのは、トナカイ だけではありません。ピエロ の鼻も 赤い んです。
例えるなら、フランス版 ライフ・イズ・ビューティフル
ブログをやり始めて、初めてのクリスマスには何を書こうかと迷っていたところ、
心に響く、優しい映画と出会いました。 それは・・・?

More・・・

ピエロの赤い鼻 』 ( 2003年/フランス 原題:EFFROYABLES JARDINS )
【監督】 ジャン・ベッケル
【製作】 ルイ・ベッケル
【原作】 ミシェル・カン
【脚本】 ジャン・ベッケル/ジャン・コスモ/ギョーム・ローラン
【出演】 ジャック・ヴィルレ/アンドレ・デュソリエ/
     ティエリー・レルミット/ブノワ・マジメル/
     シュザンヌ・フロン/イザベル・カンディエ/
                 ニナ=パロマ・ポーリー/ダミアン・ジュイユロ


この映画の原作は、ミシェル・カン の同名大ベストセラー小説です。
監督は、クリクリのいた夏ジャン・ベッケル 氏。
主演は、フランスを代表する名優、ジャック・ヴィルレアンドレ・デュソリエ 。

舞台は、フランスの田舎町。
小学校教師の ジャック ( ジャック・ヴィルレ ) は、日曜日になると ピエロ になって、
町へ出かけるのが楽しみ。
ブカブカ靴に、まん丸赤っ鼻。 乗れない玉乗りでズッコケては、とぼけ顔。
ジャック の愉快なピエロに町中が大笑いする中で、
息子の リュシアン ( ダミアン・ジュイユロ ) だけは、一人呆れ顔。
自ら笑い者になる父親が、子供心に、恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかったのです。
そんな リュシアン にそっと声をかける一人の紳士。  「君は笑わないのかい?」
ジャックの親友 アンドレ ( アンドレ・デュソリエ ) は、リュシアン をそっと小屋から連れ出し、
「パパが、なぜピエロになったのか?」、その真実を語り始めるのでした・・・。



お母さんには 「 いつもきれいで 」。 お父さんには 「 いつもカッコよく 」。
それは、いつの時代でも、子供達のささやかな願い。
私も、幼い頃はそんな風に思っていたものです(笑)
子供にとって親は、今、目の前にいる姿が全て。
若い頃にどんな恋をして、どんな生き方をしてきたのかなんて、
誰かに語ってもらわなければ、わかりっこないのですよね。
でも、親の苦労や悲しみを知った時、子供は、本当の意味で親を尊敬し、
心がまた一歩、成長していくのかもしれません。

この映画には、「 平和の喜劇 」「 戦争の悲劇 」 とが、背中合わせで描かれています。
主人公の ジャックアンドレ は、第二次世界大戦中に ドイツの占領下 だったフランスで、
青春時代を過ごしました。

憧れの女性に良いところを見せたくて、愛国心を盾に、レジスタンス気取りで小さな攻撃を
しかけては、意気揚々とする2人。
しかし、ある日とうとうドイツ軍に捉えられてしまいます。
幼稚な行動が招いたツケは、死の宣告 でした。



捕虜のために掘られた大きな穴に突き落とされ、雨にぬれ、寒さに凍え、空腹を耐え忍ぶ彼ら。
そこへ、穴を覗き込むようにして、一人の ナチの兵士 が現れます。
「 俺たちを殺しに来たのか! 」
罵声を浴びせる彼らの前で、
突然、兵士が取り出して見せたのは、ピエロの大きな赤い鼻 。
ジャグリングの玉は、兵舎からこっそり持ち出したパンとリンゴ。
トボケた顔で、次々に絶妙な芸を披露する、敵の姿を目の前に、
まるで子供のように目を輝かせる、ジャックアンドレ  。
ほんのひと時、対立も、国境も越えて全てを包み込んだもの・・。
それは、まぎれもなく 「 笑い 」 でした。

戦争によって失われた 命 と、犠牲によって生かされた 命 。
生かされた 命 には、この平和を次の世代へと引き継ぐ 義務 があります。
ピエロの赤い鼻 は、秘められた悲しい戦争の記憶と、過ぎし日の過ちを、
笑いとユーモア ” によって “ 生きる希望 ” へとつないだ、ひとりの ピエロ の物語。



しかし、説教くさい教訓や、難しいセリフは何ひとつありません。
後味は、陽気なミュゼットと、カラフルなリボンで飾られたカーニバルの賑やかな雰囲気と、
ピエロに一喜一憂する人々の愉快な愉快な笑い声が、いつまでもいつまでも、
心に高らかに響きます。

そこには、ジャン・ベッケル 監督が作品の中で貫き通したあの言葉が、確かに息づいていました。
「 笑いは最高の武器だー。」
気がついたら、私も涙ボロボロ鼻水ズルズルさせながら、笑ってましたけどね(笑)。
ちなみに本作は、あの スピルバーグ監督がリメイク権を獲得 しているそうですよ。


もし貴女が、誰かを元気づけたいと思った時、相手に何をしてあげられますか?
主人公ジャックが選んだのは、「 ピエロになって、皆を笑わせる 」 こと。
この映画と出合って、私はピエロにはなれないけれど、自分がどんな境遇であっても、
誰かを笑わせることができる人でありたいなぁと、心から思いました。

今夜は、クリスマス・イブ 。
皆さんは、何処で誰と、笑顔で過ごしますか?
私はクリスチャンではないけれど、世界中が愛と平和への祈りに包まれる今宵、
大好きなダンナさまと一緒に過ごします。
来年も、ささやかな幸せと共に、彼を笑わせられるように願いながらー。
WISH YOU A MERRY CHRISTMAS!

♪ > 『 クリスマス・ケーキ 』 、食べましたか?
    ↓

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テーマ : 音楽・映画・アニメ - ジャンル : ブログ

08:44  |  フランス映画  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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